日本宝石協会のセミナー「刀装具から日本の宝飾品の歴史を紐解く」が開催される。

開催日:6月26日(水)13時から
場所:御徒町 オーラム

刀装具からヒントを得たジュエリーも実見できるという。

以下、主催者資料。

古代日本において、装身具は呪術的な意味を持つシンボルとして縄文時代から古墳時代にかけて広く普及し、指輪、耳飾り、腕輪、首飾り、足飾りなど多数の形状の装身具が各地の墳墓より出土している。しかし、飛鳥、奈良時代以降、明治時代に至るまでの約 1100 年間、これらの装身具は忽然と姿を消した。

明治以降海外からの文化移入という形で復活を果たした装身具は日本の近代化思想と相俟って爆発的な普及を果たし、今日に至っている。明治 4 年(1871)の散髪脱刀令、明治 9 年(1876)廃刀令(帯刀禁止令)により職を失った金工師たちは新たな道として刀装具製作の技法を生かして装身具の制作へ歩みはじめ、日本の伝統技法の素晴らしさを見せた。

刀剣商としての長年の経験と美術品への造詣が深い猿田氏をお招きして日本ジュエリー制作の原点を求め開催します。

講 師

猿田 槇男 (さるた まきお)氏
美術刀剣・刀装具・甲冑武具 ㈱むさし屋 代表取締役社長

1949 年生れ、大阪体育大学体育学科卒。1973 年剣道指導者として渡仏。フランス蚤の市で日本刀剣を買取り、その後、日本への日本刀剣の逆輸入を始める。

1975 年帰国し、「株式会社 むさし屋」を設立。日本刀剣の売買を始める。フランスをはじめ、イギリス、アメリカのオークション会社(ササビーズ、クリスティーズ)等で日本刀剣の買い付けを行い日本へ持ち帰る。1988 年支店「武道具店」、「むさし道場」を設立。剣道業界で剣道の普及、青少年の育成に寄与する

著 書

「刀装具の美」目貫の本Ⅰ、目貫の本Ⅱ 「甲冑の美」変り兜
「紀州の刀と鍔」 ビデオ「日本の名兜」
現在は全国刀剣商業協同組合理事、大阪美術刀剣業組合組合長、日本美術刀剣保存協会大阪支部理事、日本甲冑武具研究会近畿支部顧問、大阪体育大学剣道部 OB 会顧問、大阪学生剣道連盟参与、刀剣市場 天満会運営委員長、国際ロータリークラブ第 2640 地区会員、剣道七段