GIAはGIA Tokyoの教育部門を2019年11月29日(金)に閉鎖すると発表した。

日本語での教育はニーズが低いとして今後は行わない方針を合わせて示した。

ニーズが低いと言っても、開講したのがダイアモンドエッセンシャルとグレーディング程度で、看板のGGプログラムをGIA Tokyoで提供していなかったのだから、何をもって教育はニーズが低い判断をしたのかはよくわからない。

東京でGGプログラムがなかなか開始出来なかった一因は日本語翻訳の遅れがあろう。実績が作れなかったのが教育部門には不利に働いたことは否めない。GIA教育にダイアモンド・エッセンシャルが登場した際、GGプログラムの教科書が大幅に刷新された。その際、全体の8割近くの翻訳を私に任せて頂いたが、10人ほどのチームを編成して下訳を担当させても1年ほどかかった記憶がある。英語ネイティブが大半のGIA理事には理解できないだろうが、専門用語の多いGIAの教科書は自動翻訳ができない。GIA Tokyo教育部門開校時には日本でのGGプログラム提供を念頭に於いていただろうから、しっかりとした予算を組んで翻訳を完成させなかったマネージメントの不味さはしっかりと検証されるべきだろう。日本を含むアジア太平洋はサンヘイ・ムーン女史が‌責任者だが、日本は長らくGIA JAPANがフランチャイズとしてGIA教育を担っていたから、ムーン女史が日本に通じていなかった点も不利に働いただろう。

なんにしても、残念なことだ。