見ているだけで気持ちが和む有機的フォルムのゴールド・ジュエリーに身をゆだねる宝石の薔薇園。

司馬初美さん（インターナショナル・パール・デザイン・コンテスト入賞作家）が近年取り組んでいる新作だ。

最初に作品を見せて頂いた際に驚いたのが、作品全体が柔らかな光を身にまとっているように見えたこと。良く観察してその謎が解けた。

ゴールドの表面に細かなテクスチャーが施されているのが理由だった。

磨き上げた金の表面は光を受けるとギラッと輝くが、この作品は表面の微細な隆起によって光が四方八方に散乱する。よって作品が光のヴェールに包まれているように見えるのである。実に幻想的だ。

薔薇園はベビーパールとロードクロサイトで出来ている。

ロードクロサイトは通常不透明な宝石だが最高品質のものは透明で、とても希少だ。素材を見つけ、それらのひとつひとつに手作業で彫刻を施してバラの花に仕上げている。どれほどの手間と根気、そして高い技術が必要なのかと想像すると全く頭が下がる。

ベビーパールにも最高品質のものだけが使用されているのが重量感から見て取れた。ペラペラと軽い印象を受ける安物と違い、複数年を海で過ごした真珠は巻きが厚くずっしりと見えるのだ。これは光が真珠表面だけではなく、無数にある真珠層のいろいろな位置から光を反射するための効果だ。真珠がついていればいいでしょとばかりに安い真珠を使ってコストをカットして利益を増やす、あるいは販売価格は安くなるけれど消費者に失望を与える。ネット通販にありがちな手法とは一線を画す、司馬さんのデザイナー魂がベビーパールからも見て取れた。

• ブローチ、あるいはペンダント・トップ用に加工をしてからのお届けとなります（約１週間）。ご希望を下の選択肢でお聞かせください。兼用で使える2-WAYへの加工も可能ですが、ペンダント・トップとしてのご利用時、ブローチ用の留め金が見えてしまうことを予めご了承の上でお選びください。
• 素材: K18YG、ロードクロサイト、ベビーパール（養殖アコヤ真珠）
• 最大幅：約52mm  　　最大高：約34mm
• 全体重量：約１４ｇ

この作品を作った司馬初美さんのプロフィールと作品の解説