11月13日ジュネーブで開催されるクリスティーズのジュエリーオークション[Magnificent Jewels]に、18.96 キャラットのピンク・ダイヤモンドを用いた指輪が出品される。落札予想価格は約34億から56億円。
- 色:ファンシー・ヴィヴィッド・ピンク
- 石目:18.96キャラット
- クラリティー:VS1
- タイプ:IIa
このピンク・ダイヤモンド、クオリティに注目が集まるのは無論だが、同時に出自が注目される。なんとオッペンハイマー家。
アーネスト・オッペンハイマーが約100年前(1917年)南アフリカのヨハネスブルグで創業をしたアングロ・アメリカン社は1926年にはデビアスを傘下に収め、ダイアモンドの他、金、プラチナ、銅などを採掘する国際的な資源会社へと成長を遂げているが、2007年3月にCEOの座をシンシア・キャロル女史(2013年4月退任。現在日立製作所 取締役)に譲るまで、一貫して一族で経営を担ってきた。(関連記事:オッペンハイマー家、デビアスを手放す)
大富豪として知られるオッペンハイマー家がなぜ貴重なコレクションを手放すのかワイドショー的な興味がわかなくもない。
オッペンハイマー家が所蔵していた以上、アーガイル産ではないのだろう。
写真を見ると、石の右側にピンクの色因であるピンクの内部グレイニング(結晶構造の歪み)が良く見える。