41億円で落札された真珠とダイヤモンドのペンダント

ブルボン・パルマ家(Bourbon Parm)※に伝わる王室のジュエリー(ロイヤル・ジュエリー)100点が「Royal Jewels from the Bourbon Parma Family」のタイトルでサザビーズの競売にかけられた。2018年11月14日ジュネーブ。

100点全てが落札され、ハンマープライスは約17万円(1500CHF(スイス・フラン)) – 41億円(36,427,000CHF)の範囲。落札総額はおよそ60億円(53,522,875CHF)だった。

真珠とダイヤモンドのペンダントは41億円で落札

100作品の内10点はフランス革命で処刑された最後のフランス王妃、マリー・アントワネット(1755年 – 1793年)が所有していたもので、最高値で落札された天然真珠とダイアモンドのペンダントは約41億円(36,427,000CHF)と、1億1千万-2億3千万と見込まれていた予想落札額を大幅に上回っての落札となった。SSEFのレポートが添えられたサザビーズのコンディション報告書によると、天然真珠は海水真珠でサイズは15.90 x 18.35 x 25.85mm。一番大きなダイアモンドは 11.20 x 8.70 x 4.60mmで、推定計算値は3.40 キャラット。総重量は約13グラム。

サファイアとダイヤモンドのブローチは6,000万円

フリードリヒ大公妃イザベラ・フォン・クロイ (1856-1931)が、娘のマリア・アンナに贈ったサファイアのブローチ

筆者が注目していたサファイアとダイヤモンドのブローチは約6千万円(555,000CHF)で落札された(想落札額1,700 – 2,800万円)。

このブローチはフリードリヒ大公妃イザベラ・フォン・クロイ (1856-1931)が、娘のマリア・アンナ (1882-1940)が1903年にブルボン・パルマ家家長エリアと結婚するに際して贈った宝飾品。

サファイアのサイズは19.26 x 17.39 x 10.81mmで石目は 30.70キャラット。スリランカ産で熱処理の痕跡なし(SSEF発行のレポートによる)。取り巻きのダイアモンドの合計重量は11-12キャラットでカラーは I-J、クラリティは SI-I 。

パパラチャ色のダイアモンド・リングは6,500万円

フリードリヒ大公妃イザベラ・フォン・クロイ (1856-1931)が、娘のマリア・アンナの出産祝いに贈ったファンシーカラーダイヤモンド

出典 サザビーズ

このダイアモンド・リングはフリードリヒ大公妃イザベラ・フォン・クロイ (1856-1931)が娘のマリア・アンナ (1882-1940)がロベルト(1909年 – 1974年)を出産したお祝いに贈った宝飾品。

パパラチャ・サファイアのような無処理のファンシー・オレンジィ・ピンクでクラリティはSI2、石目は2.44キャラット(GIA発行のレポートによる)

※ブルボン・パルマ家(Bourbon Parma):ブルボン家の分枝の一つで、パルマ公国を統治した家系。パルマ公国はイタリア北部1545年に建国し、1860年のイタリア統一まで存続した国。