創業150年、京都の老舗ジュエラー今与が合成ダイアモンドを使用したジュエリーブランド、SHINCA[シンカ]を立ち上げ、2018年10月1日(月)に販売を開始した。
同社では合成ダイアモンドを「ラボ・グロウン ダイヤモンド」と呼称している。
なぜ「Synthetic(合成)ダイアモンド」と呼ばないのか?
その理由は、「Synthetic(合成)」は「produced by combining different artificial substances, rather than being naturally produced(自然生成物ではない、異なる人工的な代替物を混ぜ合わせることによってつくられた)」という意味であるため、天然ダイヤモンドと同じ成分・組成であるラボ・グロウン ダイヤ モンドの呼称としてそぐわないからだと同ブランドのウェブサイト上で記している。
そして「ラボ・グロウン ダイヤモンド」の特徴として次の点を挙げている。解説は弊誌。
「ラボ・グロウン ダイヤモンド」は;
本物の輝き
組成(材料=炭素)と構造(炭素が作る結晶の構造)が同じであるから、同じにカットされれば合成も天然も同じ輝きになる。
完全なトレーサビリティ
児童労働や紛争ダイヤモンドの問題とは無縁なラボでできた製品。同ブランドでは0.23ct以上の鑑定書付ラボ・グロウン ダイヤモンドはアメリカ・カリフォルニア州 サンフランシスコを本拠を置くDIAMOND FOUNDRY社の製品を使っているという。
未来に向けたサスティナビリティ
ダイヤモンドの鉱山開発では自然を破壊する側面があるが、ラボでできる「ラボ・グロウン ダイヤモンド」ならばその心配はない。
デビアスに続き日本の老舗、今与が合成ダイヤモンドの販売を開始した事により合成ダイヤモンドの国内での活用に待ったなしの感がますます高まった。
読者からのお便りを紹介します:
研究室で成長?
正直に、Man-madeでイイと思いますがね。
でも、私はクレサンベール合成石肯定派なので、
ハッキリ分かるようにすればイイと思います。
テレビショッピングで、インクルージョンの凄い
ダイアモンドがカラット重視で売られているのよりは
マシかも。
Oさん より
読者からのお便りを紹介します:
今与さんのラボグロウンダイヤモンドですが、京都に行く予定があったので、お店を拝見しました。店頭で見せていただいたものは、ポインターがH VVS2のエメ、キャラアップがH VS2のRBCでした。全て製品です。ガードル刻印はDFと数字の羅列でした。
Diamond Foundryというカリフォルニアの会社からハイクラリティのものを入れているそうです。HPHTか CVDかも詳しくはわからないと言われました。オーバーグロースだとCVDかとも思いましたが(うろ覚え、勉強不足ですみません)、どうやら両方で生産されている?ようです。Pure Grown Diamondというフロリダの会社と似たような作り方だという記載もネットで調べるとありました。PureGrownはニュースの動画も出てきました。Pure Grownが安めに売るスタイルに対してDFは高めだという記載もありました。今与さんも10万円以上だったし、そんなに安くないような??というのが正直な感想でした。宝石の値段には明るくないので何とも言えませんが。。
ネットでDFがオークションに出していたラボグロウンダイヤモンドをくり抜いたリングを見ました。CZならくり抜きリングを持っていますが、ダイヤモンドは驚きました。
I.Nさんより