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ベリリウム拡散ブルー サファイアに関し、AGTAが新しいポリシーを発表

レッド、ピンク、オレンジ、イエロー(以下、従来色)へと処理する事が一般的であったコランダムに対するベリリウム拡散処理だが、北米のカラード ストーン及び養殖真珠業者によって組織される業界団体であるAGTAのラボ部門、AGTA GTC's Laboratoryが、ブルーカラーへと処理するベリリウム拡散処理に関するアップデートを発表した。

弊誌でも2002年2月以来時折報じている従来色への処理は2001年から市場で見られるようになり、盛んに研究がなされた(例えばジェムズ&ジェモロジー(日本語版発行GIA JAPAN)の2004年冬号の「ベリリウム拡散処理サファイアの新しい検出法−レーザー誘起ブレイクダウン分光法」、あるいは山梨県工業技術センターによる「高級宝飾品の評価システムの確立に関する研究(第1報)」)。ブルーカラーに関しては2003年以来報告があるものの、散発的な発見であった事もあり、従来色と比べて対応が遅れていた。しかし、2005年11月、バンコクのGRS(ジェムリサーチ スイス ラボ)で大量のブルー サファイアからベリリウムが検出された事を受けて、今年に入ってから関係者による複数回の会合がもたれている。

今回のAGTAが発表した新しいポリシーでは、熱処理の痕跡があるブルーサファイアに関しては、ベリリウム拡散処理の検出のためには更なる検査が必要である旨のコメントを表記するとしている。

尚、確実にベリリウム拡散を検知するためには、検査石中のベリリウムを検出するためにSIMS(二次イオン質量分析)、LA-ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析)、あるいはLIBS(レーザー誘発ブレイクダウン分光器)を用いて検査をする必要がある。因みに、これらの高度な分析装置は非常に高価である。LIBSこそ機種によっては1千万円以下だが、他は一般に数千万円はする。この為、国内の鑑別機関でこれらの装置を備えている機関は数社に留まっている。


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