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アスベスト健康被害について緊急のお知らせ

社団法人日本ジュエリー協会の技術部会より、「アスベスト健康被害について緊急のお知らせ」が配布された。特に貴金属装身具製造現場に従事していらっしゃる方はご一読頂きたい。

社団法人日本ジュエリー協会
技術部会

 最近、アスベスト粉塵によるがん中皮腫などでの死亡例が多く報道されています。

 貴金属装身具製造現場では、昭和50年代頃までアスベストをキャスト工程の埋没時のスラリーの水分吸収材やガスろう付の耐熱材として用いてきましたが、現在は使用が禁止されている状況です。

 しかし、念のため次の三点についてご配慮頂きたくお知らせいたします。

●現場ではそれらの使用を中止していると思いますが、更に徹底をお願いします。

 当時にアスベスト吸収材を用いていた作業者は、時期的に問題になりますので、

●肺疾患の検査を受けられますことをお勧めいたします

ジュエリーツールの販売業者においてはアスベストの販売を停止されていると思いますが、

●再度確認し、万一店頭にある場合は確実に撤去していただくようお願いいたします。

参考までにアスベストについて説明いたします。
アスベストには次の種類があります。

 特に被害例が報告されているのは、青石綿と茶石綿の健康被害が大きいとされ、早くから製造等が禁止されていました。平成15年(施行16年)には、白石綿やアンソフィライトなども建材やブレーキパッドなどの製造が禁止され、今月はじめには全製品を禁止するとの法改正が報道されています。

 これらは、繊維状で非常に微細な粉塵となり空中に浮遊しますが、アスベスト自体には毒性がなく肺に吸入すると、10年から30年後に疾患が現れます。

また、宝石類では、タイガーズアイ(クロシドライト)、ホークスアイ(クロシドライト)、ブルー・アベンチュリン・クォーツ(クロシドライト)、ベスビアナイト(クリソタイル)、ヌームミット(アンソフィライト)、スノーフレーク・ジェード(トレモナイト)、ウラル・エメラルドやサンダワナ・エメラルド(トレモナイト)、アクチノライトなどにカッコ内のアスベスト類が成分として、あるいはインクルージョンとして含まれますが、これらの結晶のうちクロシドライトは形状を残したまま石英に置換し、また他の結晶も硬く固溶化されていますので、わざわざ微粉砕しなければ心配はありません。

しかし、原石取り扱い業や研磨業の方は今後も注意を払うことが必要です。


※この記載は、社団法人日本ジュエリー協会技術部会の許可を得て掲載された

Posted: 2005/07/12
Updated:2005/07/13

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