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■宝石学の世界□□★□□
□□□□□□□□□□□□………………………………………………Vol.324-20080226

ご購読ありがとうございます。

▼ INDEX ………………………………………………………………………………………

1. Reders Exchange - 海外と日本のジュエリー製作技術について
2. スリランカからの宝石便り 〜その5〜 スピネルと似た宝石
3. ジュエリーニュース - GIA、ヨハネスブルグにラボラトリー開設

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1. Reders Exchange - 海外と日本のジュエリー製作技術について - ∝∽∽∝∝∽∝

前号の表題に関する[宝石学Q&A]につきお寄せ頂いたお便りを紹介します。

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 ご質問の国による製作技術の差については、とても難しい問題です。ある観点から
お答えいたします。

 一言で言えば、福本さんの回答にありますように、国そのものよりも、製作する職
人さんの技量の違いが技術の差といえます。

 しかし、案外見落とし勝ちですが、大切なことはジュエリーを注文し、職人に思う
ように仕事をさせるスポンサーがいるかどうかの違いが技術の大成への差となります

 ジュエリーはヨーロッパは長い伝統があります。それは、王家や貴族、大富豪等の
強力なスポンサーによって発展してきました。イタリアのメディチ家などの彫刻や、
日本で言えば、徳川将軍家から重用された狩野派の画家、作品などと同じことです。

 後ろにお金の心配のない人たちがついているからこそ、職人は技術開発に没頭でき
裾野が広がり、高度な作品が創出されます。

 その意味で言えば技術ではやはりヨーロッパが進んでいると評価できるでしょう。
最高レベルがあってこそ、量産ものも技術を追いかけることが出来ます。

 が、現在では職人個々の力は、技術後進国(材料や道具類も不十分)を除けば東西
に大きな違いはないと言えるでしょう。ただし、国によって主となる製作技術の違い
はあります。

 明治以降ヨーロッパに追いつこうと努力してきた日本の職人など、手先の器用さが
評判の東洋人が今後は台頭してくるのではないでしょうか。ただ、ジュエリー製作は
技術のほか、感性という重要な要素があります。

 技術を比較する一つの目安があります。それは、昨年11月、静岡県で開催された
技能五輪・アビリンピックの国際大会※です。

 結果は、選手の力量によるものですが、それを支える業界の組織、選手を選ぶ技術
者層の厚さ、若年技能者を育成する業界の指導力、選手を派遣する経済力、熱意など
すべてが結果に結びつきます。これは、スポーツの世界にも似たものがあります。

 今回の貴金属装身具の結果は次のとおりです。

技能五輪(22歳までの若年技能者・16カ国16名)

 1位 韓国
 2位 オーストラリア
 3位 台湾
 4位 フィンランド
 5位 ブラジル イタリア
 9位 日本

アビリンピック(身体障害技能者・7カ国9名内1名未来日)

 1位 台湾
 2位 日本
 3位 中国
 4位 韓国
 5位 日本

 これらの技能競技は、競技場の周りを見学者が埋め、技量の他、体調や精神的な面
も影響されるなど、大きなスポーツ大会とも共通します。

 五輪の日本選手の結果は9位でしたが、技量そのものには大差はなかったと評価し
ますが、指定寸法に大きく異なったことが上位に入らなかった原因と分析しています

 中でも目を見張るのは韓国です。最近5回の国際大会で優勝3回など常に上位の成
績を上げています。本人の抜群の感性に加え、高校がすでに専門校であり、的確な指
導と国を挙げて支援、そして選手のハングリー魂でしょうか。

 日本は前回10位、前々回11位です。でも、その2つ前の大会では金メダルを獲
得しています。

 アビリンピックは、4年に一度ですが、国内大会(予選を兼ねる)には競技そのも
のに参加していません。今回は、国際大会ということで特別の努力で大会参加にこぎ
つけました。

 福本さんから、技能検定の実技問題について提案がありましたね。

 日本の課題作を各国の受検者にも作らせ、合格率を比較するとその国の技能レベル
がわかるかもしれません。いいヒントを頂きました。次の技能五輪国際大会のとき、
各国のエキスパート(競技運営者)に提案しても面白いかもしれません。

 なお、おせっかいですが、技能検定を受ける人は、受検者の文字を用います。学校
などの受験は受験者と言います。

       技能五輪貴金属装身具職種分科会委員 川崎 猛

※昨年11月、静岡県で開催された技能五輪・アビリンピックの国際大会
http://weblog.gem-land.com/?p=16


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2. スリランカからの宝石便り 〜その5〜 スピネルと似た宝石 ∝∽∝∽∝∽∽∽∽

スピネルをサファイアやルビーと見間違えることがあるかもしれません。

とても綺麗なブルーサファイアだと思ったら、実は合成スピネルだったという話は、
観光客を相手にした路上の土産物店ではあり得る話です。

過去にスピネルと思われていたものにターフェアイトという宝石があります。

スピネルの科学組成はMgAl2O4 硬度は8 比重3.60
ターフェアイト    BeMg3Al8016 硬度は8 比重3.61

鑑別に欠かせない屈折率も非常に近いため、同じ宝石と間違えられていたのも無理は
ありません。では、このふたつの宝石を区別するにはどうしたらいいでしょう?

まず重要な違いは、スピネルは「単屈折」であり、ターフェアイトは「複屈折」で
あるということです。例えば、ぺリドットやジルコンなど複屈折の大きい宝石は、

肉眼やルーペで宝石を覗いた時に、ファセットが2重に見えます※(だぶって見える
感じ)。しかしターフェアイトの場合、同じ複屈折でも、そのふたつの屈折の差が小
さい為、ルーペで確認するのは難しく、屈折計や偏光フィルターで丁寧に調べなけれ
ばなりません。また、顕微鏡で特徴ある内包物を確認していくことも大切です。
スピネルに比べ、ターフェアイトは希少性が高く、値段もかなり高めです。どちらも
スリランカで産出されます。スピネルはどの宝石店にも置いてありますが、ターフェ
アイトを扱っているお店はほとんどないです。

さて、そんな希少なターフェアイトよりもさらに希少性が高いマスグラバイトが現わ
れました。(宝石質のものは1993年頃に登場)

化学組成は、(Mg,Fe,Zn)2 Al6BeO12 (全国宝石学協会の資料参考)

主成分はターフェアイトと同じ、ベリリウム、マグネシウム、アルミニウムとなりま
す。... 後略 記事全文は以下より
http://weblog.gem-land.com/?p=68

片山 新子 FGA
「スリランカ宝石留学物語」http://plaza.rakuten.co.jp/gemgasuki
「Ragems」 http://www.ragems.com/

▼片山さんへのお便りはこちらからコメントをつけると届きます。
http://weblog.gem-land.com/?p=68

※ファセットが2重に見えます / ▼写真
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/ta/doubling.html


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3. ジュエリーニュース - GIA、ヨハネスブルグにラボラトリー開設 - ∽∽∝∽∽∽

2月21日、GIAは南アフリカのヨハネスブルグにGIAラボラトリーを開設した。
ディレクターにはレスリー ミルナー(Leslie (Les) Milner)が就任。

ヨハネスブルグのGIAラボラトリーでは正規のダイアモンド グレーディング 
レポートというよりは、ダイアモンド ドシエ(0.15から1.99キャラットのダイア
モンドが対象。正規のレポートと比較して、書式が多少簡略化されている)の発行
に注力するという。

あらゆるサイズのダイアモンドの他、カラード ストーン、真珠を受け付けるが、
ダイアモンド ドシエ以外の依頼は、ヨハネスブルグで受領、返却が行われるもの
の、作業は他の地域のGIAラボラトリーで実施される。ダイアモンド ドシエは当地
のラボラトリーでグレーディングからレポートの発行までが処理される。

営業時間は平日の午前8時から午後4時まで。住所は以下の通り。

GIA Laboratory
Suite 512, 5th Floor, S.A.
Diamond Centre, 225 Main Street, Johannesburg 2001 South Africa

郵便物受付住所
P.O. Box 1756, Houghton, 2041, South Africa
The hours are 8 a.m. to 4 p.m. from Monday to Friday.

電話:(011) 27 11 334-2744
ファックス: (011) 27 11 334-0932

尚、日本国内からGIAのグレーディング レポートの発行を日本語で依頼する事が
できる。実施しているのはAGTジェムラボラトリーで、ダイアモンドの受け渡しも
AGTにて可能だ。詳細は以下。
http://www.agt.jp/gia_laboratory.shtml

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※敬称を省略しました。

宝石鉱物小事典は国立国会図書館データベース(Dnavi)に収録されています。

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