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偏光器ルーペ屈折計

偏光器

偏光器

偏光器は2枚の回転式の偏光板と基部につけられた電球から成る単純な構造をした鑑別器具ですが、効率的に宝石鑑別を行うためには便利なものです。

この器具では次の事を検査できます。

  • 検査石が単屈折性か複屈折、あるいは集合体か。
     
  • 検査石が複屈折性の場合、1軸性か2軸性か(写真2は偏光器で観察された2軸性の光軸像。この像により、検査石が2軸性結晶の何かであることが分かる)。
     
  • ガラスの場合には、スネークライクバンドと呼ばれる独特のパターンが表れるので、検査に役立つ。
     
  • フレーム フュージョンと呼ばれる製法によって作られた合成スピネルの場合、クロスハッチと呼ばれるガーゼをかぶせたような独特のパターン(写真1)が表れるので鑑別に役立つ。尚クロスハッチは、この合成石が天然スピネルよりも多くのアルミニウムと酸素を含むため生じた結晶格子中の歪みが原因である。
     
    ※石によっては判断が困難な場合もあります。また不透明結晶は検査できません。


写真1
合成スピネルから観察されたクロスハッチ。


写真2
カルサイト結晶から観察された2軸性光軸像。


ルーペ

ルーペの知識

レンズ
倍率


光のあて方
メーカー
変わり種ルーペ
使用上の注意点など

レンズ

虫眼鏡で物体を観察すると、レンズの端で物体がが歪んで見えます。これは球面収差と呼ばれるものです。また、やはり虫眼鏡で白抜きの文字を観察すると、文字の端に本来は無い黄色などの色が見えます。これは色収差というものです。宝石を観察する際には球面収差も色収差もあっては困りますので、これらを補正したレンズである必要があります。

このように、収差に対する補正がなされたレンズをトリプレットといいます。通常のルーペは皆トリプレットでしょうが、購入前には確認しましょう。

倍 率

10倍が一般的ですが、高倍率のものもあります。倍率が高い方が勿論内部は大きく見えますが、視野深度(視界深度)が短い(つまり、少しでも手がぶれると対象物が見えなくなります)ので、10倍のルーペの方が良いかもしれません。

10倍のレンズの場合、対象物との距離が2.5 cmで焦点が合います。これは、健康な青年期の成人(近視や老眼ではない)は、手作業をする際、眼より25cmの距離で作業をするのが最もやり易いという研究結果に基づいたものです。

シルバー、ゴールド、黒があります。カラードストーンを観察する場合にはルーペの気にする必要は無いでしょう。

ただ、ダイアモンドが対象で、仕事にも用いる場合には、映り込み(宝石へのメタルの反射)を考慮する必要があります。金色の場合、ルーペ越しに見た色目に影響します。黒は、長年のうちには塗料が剥げてきますが、普通に使う分には問題ありません。


視界が広くなる大きい経のルーペを好む方が多いと思いますが、指の細い女性の場合、大きいと持ちに難い場合があるようです。 実際にいくつか手にとって比較なさると良いでしょう。

光のあて方

ルーペで宝石を見るときは、光のあて方が重要です。石の側面から光をあてた方が内部はよく見えます。屈折率が相対的に低いシトリンなどの宝石を観察する際にはあまり気にする必要はありませんが、屈折率の高い、例えばダイアモンドの場合、真上から光をあてると宝石の輝きで内部が見え難くなります。

光の入射角を微妙に変えながら観察するのがコツです。石を保持しているピンセットを、ピンセットの長さ方向を軸に数ミリ単位で左右に回転させたり、あるいは、腰から上を動かさないよう注意しながら、腰を曲げ、上半身を上下にゆっくり揺する事で光の入射角を変化させます(この動きは端(はた)から見るとちょっと可笑しいのですけれど(^^;。

メーカー

メーカーごとにレンズの品質に違いがあるはずだと思うのですが、実際に比較してみて違いを気付く人は少ないのではないでしょうか。むしろ、どの様にルーペを保持する製品なのか、を選考基準としても良いでしょう。ルーぺーの一部に指を通して持つのか、あるいは親指と人差し指で挟んで持つのか、です。 実際に持って比較なさると良いでしょう。

変わり種ルーペ

暗視野照明付きのルーペもあります。暗視野照明とは石の側面から光をあて、宝石の内部を見やすくするために考案された照明法で、多くの宝石用顕微鏡に備わっています。暗視野照明付きのルーペとはペンライトと一体型で、野外においても暗視野照明を用いて宝石を観察できるように開発されたものです。

使用上の注意点など

店先などで購入予定の裸石をルーペで観察すると仮定します。まずは石をピンセットでつまみ上げる事でしょうが、その場合、キューレットと呼ばれる尖った部分と、テーブルと呼ぶ大きな面とで保持してはいけません。ディーラーの多くはキューレットの破損を恐れ、嫌がります。

ただこのような心配は筆者が奇異に感じる事のひとつです。 もとから欠けかけているキューレット(テーブル越しに石を見れば分かります)の場合は知らず、ダイアモンドはピンセットなどで傷つくことはいのですから、実際にはそのような持ち方をしても石を破損させることは無いのですが。ただ、人の嫌がる事をわざわざしても仕方がありませんし、非常に内包物の少ないダイアモンド以外、その様な角度で観察する必要もありませんから、ガードルで持つ事で問題は無いのですが。

ダイアモンドグレーディングを始めたばかりの方の多くは、最初、映り込み(宝石へのピンセットの反射)を内包物と勘違いするものです。ご注意あれ。

最後に、ルーペで宝石を観察する際には、両目を開けた状態で行います。片目をつぶると目が疲れ易い事が理由です。また片目をつぶって観察をすることは、取引相手に、「私はルーペの使い方を良く知りません」と白状しているようなものですから、場合によっては軽く見られてしまい、取引上不利になることもあるでしょう。


屈折計

屈折計

宝石鑑別に非常に重宝なのが屈折計でしょう。屈折計とは、検査石の屈折率を検査する器具です。屈折率とは空気中の光の速度と、宝石中での光の速度の比です。宝石はそれぞれ固有の屈折率を有しますから、屈折率を知ることは宝石鑑別上非常に有益です。

屈折計にはヘミシリンダーと呼ぶガラスがあり、その上に接触液と検査石をのせて調べます。検査石の屈折率を表す数値はレンズを通して読みとります(デジタルではありません)。

例えば同じ青色の宝石アクアマリンとブルートパーズの場合、前者の屈折率は1.58程度、後者は1.62程度ですから、直ぐに判断できます。

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