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宝石学 Q&A - ラズベリル -

Q:
新聞に「ラズベリル」が日本にデビューした新宝石として紹介されてました。

早速インターネットで調べたら、「ピンクベリル」「セシウム・ベリル」と呼ばれている宝石がそうですね・・・?

宝石名・ラズベリルは通称とのことですが、正式名称はやはり「ベリル」なのでしょうか?

国内通販サイトでは「ピンクエメラルド」と称してますが、それは「レッドベリル」を「レッドエメラルド」と称しているのと同じように誤称なのでしょうか?宝石名にはフォルスネームがあるので、時々混乱します。

新しい宝石の発見は宝石ファンにとっては、嬉しい限りで、早く実物を見たいとワクワクしています。次の宝飾展で見れる?と今から楽しみです。

新宝石の誕生は89年のパライバトルマリン以来だそうですが、その前は67年のタンザナイトですか?(新聞に記載)何かで80年代と読んだ記憶もありますが・・・

新しく発見された宝石についても興味がわき、インターネットで検索しましたが、ヒットしませんでした。
近年発見された新宝石についてのサイトや本などご存知でしたら教えていただきたく思います。


A:

昨年マダガスカル中部、Aborompotsyにて発見され、ご指摘のように現在ラズベリル、ラズベリー ベリル、セシウム ベリル等の名称で話題を集めている鉱物は、今年のツーソン ショーを通じて国際的に広く知られるようになりました。鮮やかなパープルカラーで、魅力的な色をしています。
 
セシウムの含有が特徴で、またベリルに似た鉱物であることからセシウムベリルとの名称もありますが、IMA(International Mineralogical Association )への新鉱物としての申請がなされており、恐らくMadagascarite(マダガスカライト)
あるいはPezzottaite(ペゾタイト)という名称として新鉱物として認められるのではないかと思います。

ラズベリルという名称は語感や色の表現として優れた流通名だと思いますが、この鉱物がベリルとは別種として認められることになったならば、ベリルとの混同を避けるために使用を避けることが望ましいでしょう。

−−

タンザナイト(ブルー ゾイサイト)の発見は1967年ですが、これは既に知られていたゾイサイトという鉱物種の中で、透明なブルーカラーの変種が初めて発見された年です。

Posted:2003/07/17

[宝石学の世界]--Vol.167-20030715より
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