▼ INDEX 1. ラインストーン 2. コスチュームジュエリー 3. フォイルバック 4. 宝石学 Q&A - シンハライト - …………………………………………………………………………………… ====広告================================================================== o。○o宝飾業界関係者様o ○。○o 。インターネットで仕入れをしませんか?o ○。o登録無料o。 ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆1. ラインストーン ∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∽∝∝∽∝∝∽∝∽∽∝∽ ネットオークションを見ると、『素材:ラインストーン』と表記された ものを見る事がある。それではラインストーンとは一体何だろう? 本来の意味でラインストーンと云えば、ファセット加工(ダイアモンド の様に、小さな面で囲む研磨加工)を施した無色のガラスに、フォイル バック(3.フォイルバック参照)を施したものを指す。 ただ現在は、有色ガラスにフォイルバックを施したものも含めてライン ストーンと呼ばれる。 ● 起源 20世紀初頭、オーストリアのライン川沿いにある土産物屋で販売を始 めたのを起源とする。 RHEINKIESELという名称で販売されたと云う。 これは、「ライン川の小石(ペブル:川底で角の取れた丸い小石)」の 意味で命名され、ボヘミアで製造された。 ▼ ラインストーンを使ったコスチュームジュエリーの写真 ▼ 関連項目:ガラス(キャッツアイガラスの写真や鑑別法などへのリンク) ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆2. コスチュームジュエリー ∽∝∽∝∝∽∝∽∽∝∝∽∝∽∽∝∝∽ 一般的な日本語ではアクセサリーが最も近いだろうか。模造宝石などを 使った装身具を、宝飾品と特に区別する意味で使う。 特に古物(一般的なアンティークの概念である100年以上昔という程 古くない)を指して用いる場合もある。 コスチュームジュエリーといっても馬鹿には出来ない。素晴らしいクラ フトマンシップと素材で作られたものはアンティークショップなどでか なりの値が付き、ヨーロッパ、アメリカにはコレクターも多い。 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆3. フォイルバック ∽∝∽∝∝∽∝∝∽∽∝∝∽∝∽∽∝∽∽∝∝∽ フォイルバックとは、パビリオン(※)を金属でコーティングする加工 の事。 これにより、輝きの強い宝石に見える。 コスチュームジュエリーに見られるガラスに一般的なほか、カボション カットが施されたクオーツにも時折見る(この場合スター効果を示して いる場合が多いが、やや青味を帯びている。枠に留められた、やや青み を帯びたスタークオーツはまずこの手合いと判断して間違いない)。 −− 宝石の内部に進入した光は、パビリオンにぶつかった際、反射するか、 あるいはパビリオンを透過して石の外部へと射出される。 石の内面で反射し、観察者の方へと戻ってくる光が石の輝きとなる。 この光の量が多ければ、さながら石の内部に光源があるかのごとく、 燦然と輝く宝石となるのである。 戻ってくる光の量、つまり輝きは、素材の屈折率とカットに左右される。 屈折率が高いほど戻ってくる光の量は多い。ダイアモンドは相対的に屈 折率が高い宝石なので、輝きが強い。コスチュームジュエリーに用いる ガラスは、硬度を維持するためそれほど高い屈折率には出来ないから、 魅力的な宝石材とは成らない。 しかし、フォイルバックを施せば、石の内部を進行した光はパビリオン 上で金属にぶつかる訳だから、反射する光の量が飛躍的に増大する。 これによりキラキラと輝くダイアモンド風のイミテーションが出来上が るわけだ。 ▼ ※パビリオンを示すイラスト ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 4.宝石学 Q&A - シンハライト - ∽∝∽∝∝∽∝∽∽∝∝∽∝∽ Q:捜査1課長 さん ある店で「シンハライト」という石を売っていたのですがご存知でしょ うか? この石はとても高価で購入する事が出来ませんでしたが・・^_^; 1ct程度のルースで10万円で、色は濃い赤でした。 A: 長くペリドットと思われていたシンハライトですが、1952年、新種 の鉱物であることが分かりました。 シンハライト(Sinhalite)は、サンスクリット語でスリランカを意味 するSinhalaを語源とします。liteで石の意ですから、この石は 『スリランカの石』という意味になります。 その名の通りスリランカが主要産地ですが、ミャンマーでも産出がある ようです。 ただ私の知る限り、シンハライトは、くすんだ緑がかった黄色や茶色と 云った色目で産出されます。ピンクという例もあったそうなので、赤が 存在し得ないとは云えませんが、見聞したことはありません。 ○ 結晶系:斜方晶系 ○ 組 成:Mg(Al,Fe)BO4 ○ 屈折率:1.668 - 1.707 ○ 比 重:3.48 ====広告================================================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆宝飾専門電子商店街  あります!素敵な宝飾    ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  。o ○。○o宝石オークション開催中。o ○。○ ========================================================================== …………………………………………………………………………………… ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。ニックネームも合わせてお書きいただいた場合に  は、そちらは掲載いたします。 宛先:   ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。許可無く第三者への電子メールに  よる回答、公開に利用する事はお断りしております。必要な場合はそ  の旨ご連絡下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 71号 2001/04/03 ■Web site   ■配信システム:『まぐまぐ』  ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修   ■(C)Copyright 2000 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………