▼ INDEX 1. 宝飾業界人の視点 - by 工房 cobi. (こび) 2. 宝石学Q&A - モゴク産ルビー - 3. [ありがとう2000キャンペーン] …………………………………………………………………………………… ====広告================================================================== ━━宝飾業界関係者様━━━━━━━Netで仕入れをしませんか?━━━━━━ ■■ジェム-ランドでBtoB■■■ジェムランドIDは無料で取得できます■■■ http://www.gem-land.com/b_to_b.html ========================================================================== ◆1. 宝飾業界人の視点 - by 工房 cobi. (こび) -∽∝∝∽∽∽∽∽  大阪のリーガロイヤルホテルで開かれた  クリステーズの(香港オークションの為の)下見会に行きました。  翡翠のコレクションが充実していました。  青々として、ぬめるような質感の、巨大な翡翠を見ました。  ・・・うずらの卵というよりは 烏骨鶏の卵ぐらいはある大きさの  オーバルカボッションでした。若草色とモスグリーンのような  ものがありました。中国人スタッフは  モスグリーンのような非常に濃い色の翡翠を指差して  『中国ではこちらの色をロウカンといいます。』とおっしゃっていました。  同じぐらいの大きさとカットで 若草色の方が1千万円、  モスグリーンの方で2千万円とのことでした。    翡翠に関しては今回、 網膜にいい経験をすることができました。  あとは天然のピンクダイヤの大きいものをはじめてみることができました。  これも目の経験になりました。カメレオン石(?)のルースもありましたが  あまり品のいい色には見えませんでした。  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・  クリスティーズのジュエリーカタログ、ジュエリーを制作する上で、  たいへん参考になります。  わたしはエドワーディアン様式の、線や『間』を感じさせる  デザインと ココ・シャネルが現役中に手掛けたジュエリーの   攻撃的なデザインが好きです。(彼女の人柄を感じます。  恐らく 本人が一番似合ったことでしょう)  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・    話は変わりますが 私、昨日 着物ショーに行ってきました。  着物振興会という団体が主催しているもので  一般の女性を公募し、 ファッションショー形式で  着付けを楽しんでもらうというイベントでした。  (要するに着物の販売目的なんですけど    ドサクサに紛れて私もモデル気分を味わってきました)  その時に気付いたのは  留袖を着ている婦人の手許のことです。  『和装用の指輪』というジャンルがあるのだ、ということが  はじめて理解できました。  50歳ぐらいから上のおばさま方はどうしてあんなに  ド派手で趣味の悪い指輪を欲しがるのか?  長い間 『理解不能?!』 でしたが  着物姿であれば あれぐらい派手なリングでちょうどよいのですね。  ナルホドと思います。  私もこれからは 派手で豪華な指輪を お作りして  『お着物のときに ちょうどいいですね』と、言うことに決めました。   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・   7月に大阪で 小さな展示会をいたします。   来阪の機会がございましたら お立ち寄りください。 『工房 cobi.展』     とき :   7月10日(月)〜15日(土)              12時〜20時(最終日は17時まで)     ばしょ :  ギャラリー CENTENNIAL(tel 06-6943-4060)             (大阪市中央区大手通1-1-10-102)              地下鉄谷町線 天満橋駅4番出口              ⇒地上に出て右に(南下)5分              ⇒大和銀行手前を右折3分              ⇒通りに面したガラス張りのギャラリーです [by 工房 cobi. 凪 mailto:nagi@crocus.ocn.ne.jp ] - - - - - 『工房 cobi. (こび)』 ◎代表 凪 恵美子 多摩美術大学芸術学科卒。 '98年より独学でアクセサリーを作り始める。'99年より兵庫県主催の 高度熟練技能者派遣事業を利用して本格的貴金属装身具製作の指導を 受ける。 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 2. 宝石学Q&A - モゴク産ルビー - ∽∽∝∽∽∽∽∽∽∝∽∽∽ Q: モゴク ルビー サファイア専門宝石商 様 「宝石・鉱物小事典」のモゴクの頁に、ルビーの鑑別に関して熱波効果 という風にあります。これはどのような現象でしょうか? フィンガー プリント インクルージョンが形成される意味ですか?教えてください。 私は鑑別家ではありません。ビルマに住んでビルマのモゴク ルビー サ ファイア専門に扱っている業者です。 ついでに教えてください。あるビルマのルビーの写真に、原石の表面が 段々になっている様子があり、ピナコイドの状態といっておるものがあ ります。Pinacoidというは何でしょうか? A: 熱波効果は、広義に捉えた場合には、成長線(グロースライン:growth line)の一種と云うことが出来ます。拡大して観察した際に、盛夏の日 中、コンクリートの道路に目を近づけて遠くを見たように、像が揺らい で見える印象を受けることからその名があります。以前はモゴクルビー だけの特徴と考えられておりましたが、研究が進むにつれ、他の産地、 例えばベトナムや、アフリカのルビーからも発見されました。項末のURL に熱波効果の写真を公開しました。宜しければご参照下さい。 pinacoidは、結晶面を指す用語で、日本語では卓面です。コランダムに おける卓面とは、C軸に直交する面を指します。 因みに、ルビーは観察する方向により、色目が微妙に変わります(多色 性)。この色は通常、僅かにパープルがかったレッドと、僅かにオレン ジがかったレッドで、C軸方向からはパープリッシュに、垂直な方向か らはオレンジィに見えます。ご承知のように、ルビーは前者の色目の方 が好まれますから、研磨に際し、最良の色を得るためには、テーブルは 卓面と平行となるよう石取りする必要があります。 僅かにパープルがかったレッド ↓ ┳ 卓面 (pinacoid) ┃ ┃←僅かにオレンジがかったレッド ┃ ┻ 卓面 (pinacoid) C軸 ▼ 熱波効果の写真 ▼ http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/na/heatwave.html ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆3. [ありがとう2000キャンペーン]実施中 ∽∝∽∝∽∽∽∽∽∝∽∽ 弊誌ご購読者様2,000人突破に感謝を込めて、抽選の上宝石をプレゼント させていただきます。締切7/31。 ▼ 応募フォーム ▼ http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/presentform.html ●プレゼント一覧(写真他の詳細は、応募フォームにございます) ◎アルマンダイトガーネット(原石) ◎ハートシェイプ アルマンダイトガーネット(メレー) ◎ブルーのアパタイト(メレー) ◎オニックス マーブル カルサイト製カエルの彫刻 ◎マーキスシェイプ ホワイトオパール ◎ハートシェイプ ペリドット(メレー) ◎ローズ クオーツ(タンブルド:川底の小石状) ◎ルビー(メレー) ◎ウラル山脈産ルビー原石 ◎モゴク産レッドスピネル(メレー) …………………………………………………………………………………… ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。 匿名性はネットの利点とはいえ、コミュニケー  ションを名乗らずに図るのは、私にとって苦痛なのです。ニックネー  ムも合わせてお書きいただいた場合には、そちらは掲載いたします。 宛先: 福本 修 mailto:ofukumot@yk.rim.or.jp  ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。許可無く第三者への電子メールに  よる回答、公開に利用する事はお断りしております。必要な場合はそ  の旨ご連絡下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 37号 2000/07/04 ■Web site  http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/ ■配信システム:『まぐまぐ』 ( http://www.mag2.com/ ) ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除  http://www.mag2.com/m/0000017866.htm ■発行人:福本 修  mailto:ofukumot@yk.rim.or.jp ■(C)Copyright 2000 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………