▼ INDEX 1. GDPの35%をダイアモンドが稼ぐ国 2. 宝石学Q&A - アパタイト - 3. Picked Up News 4. 発行者謹啓 …………………………………………………………………………………… ◆1. GDPの35%をダイアモンドが稼ぐ国 ∽∝∽∽∽∝∽∽∽∝∝ ダイアモンドの主要産出国は何処か?このように一般の方に伺うと、南 アフリカというお答えが返ってくる事が多い。そう、もちろん同国は主 要な産出国である。それはカリナン、プレミアローズと言った著名ダイ アモンドが発見され、またデ・ビアス発祥の地である事から、同国とダ イアモンドを結びつけるテレビ番組などから印象づけられているからで あろう。ただ、産出量から云えば、オーストラリアが第一であり、それ にボツワナ、コンゴ(旧ザイール)、ロシアといった国々が続く。 オーストラリア産のダイアモンドは比較的小さなものが多く、また品質 も低い。 それに対し、ボツワナ産のダイアモンドは比較的高品質で、大きな結晶 が多く、売上げベースで見れば、恐らく世界最大のダイアモンド産出国 であろう。オラパ、ジワネング、レトラカンと豊かな産出量を誇る鉱山 を抱えるボツワナでは、現在GDP(国内総生産)の35%をダイアモ ンドが稼ぎ出している。 - - - - - ジワネング開発のストーリーは、デ・ビアスによる発展途上国への投資 が生んだ地域発展の好例として喧伝されている。 デ・ビアスの調査チームによって有望なダイアモンド鉱床が発見された のは、何もなかったカラハリ砂漠の一地域。ここには採掘のため発電所 が作られ、使役提供者やその家族用にマーケットが、病院が、そして学 校が建設され、近隣の街へと道路が敷かれた。砂漠に街が誕生したのだ。 宝石を買うとき、そのルーツに想いを馳せるのは悪くない。 ▼ 関連項目 ▼ ▽ ボツワナ - 最近の更新項目より - http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/ ▽ オラパ - 最近の更新項目より - http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/ ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 2. 宝石学Q&A - アパタイト - ∽∽∝∽∽∽∽∽∽∽∽∝∽∽∽ Q: アパタイトという名前で販売されていた石で「水色」のものがあったの ですが、[宝石・鉱物小事典]で紹介されている写真とは色が違いますね。 おなじアパタイトという名でも色は様々あるのでしょうか?? またこの石は「加工のしにくい石」と聞きましたが、それは石が柔らか くてカットがしにくいということなのでしょうか??同ホームページ中 の「モース硬度5」の意味がよくわかりませんでした。 A: はい、アパタイトは色々な色で産します。黄色が一般的ですが、宝飾用 には、パライバトルマリンに似る鮮やかな青色に人気があります。 加工の難易度については硬度の低さも含め、他に劈開性という割れやす い性質が有る点、熱に弱い点を指しているものと思います。 モース硬度はモースさんが考案した、鉱物を硬度をあらわす一般的な指 標です。あまり科学的ではない(硬度2の鉱物は硬度1の鉱物の2倍硬 いわけではありません)のですが、広く用いられています。よくダイア モンドの硬度は10などといわれますが、これもモース硬度です。普通 のピンセットがおよそ6、爪でだいたい2です。 ▼ 関連項目 / アパタイト ▼ http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/apatite.html ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆3. Picked Up News ∽∽∝∽∽∽∽∽∝∽∽∽∽∽∝∽∽∽∽∽∝∽ 柏書店松原株式会社が、宝飾専門ショッピングモール、ジェム-ランドに オンラインブックストアを出店。当初はカシワジュエリーライブラリー 187点の販売を行う。近日写真データも公開予定という。 http://www.gem-land.com/kashiwa-books/ ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆4. 発行者謹啓 ∽∽∝∽∽∽∽∽∝∽∽∽∽∽∝∽∽∽∽∽∽∽∝∽ 弊誌のご購読者様が2,000人を超えました。 発行者としては予想を上回 る数の方々にご購読を頂き、感激です(^^)。ありがとうございます。 近々感謝を込めたプレゼント企画などをさせていただこうかと考案中で す。やはり宝石類をご用意するべきかと引き出しをあちこち開けている ところです。来週号までには何とか告知の準備をしたいと思っています。 …………………………………………………………………………………… ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。 匿名性はネットの利点とはいえ、コミュニケー  ションを名乗らずに図るのは、私にとって苦痛なのです。ニックネー  ムも合わせてお書きいただいた場合には、そちらは掲載いたします。 宛先: 福本 修 mailto:ofukumot@yk.rim.or.jp  ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。第三者への回答、公開に利用する  事はお断りしております。必要な場合は弊サイトをご紹介下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 33号 2000/06/06 ■Web site  http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/ ■配信システム:『まぐまぐ』 ( http://www.mag2.com/ ) ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除  http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/mag_cancel.html ■発行人:福本 修  mailto:ofukumot@yk.rim.or.jp ■(C)Copyright 2000 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………