▼ INDEX  1. クリスタル オパール 2. 宝石学 Q&A - クッションカット - …………………………………………………………………………………… ====★宝飾業界関係者様★================================================== ≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫インターネットで仕入れをしませんか? ジェムランドB2Bコーナーには、複数のメーカー様にご出店を頂いています。 宝飾専門サイト、ジェムランドは雑誌TOKYO JEWELERSに広告掲載中 ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 1. クリスタル オパール ∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽∝∝ 私の最も好きなオパールのひとつは、クリスタル・オパールだ。 クリスタル・オパールとは、透明、あるいはほとんど透明(亜透明)で 無色のオパールが、強い遊色効果を示す場合の呼び名(もちろんオパー ルは結晶(クリスタル)ではない)。 我が家では黒いスポンジを敷いたガラスの小ケースに入れ、小型のハロ ゲンランプの下で飾っているけれど、夜、酔ひ心(えいごころ)にてユ ラユラしたアタマで見つめると、ユラユラにつれてクルクルと変化する 七色の光は神秘的に美しい。 -- ところで、クリスタル・オパールの裸石を購入する際には、どんなこと に気をつけたら良いのだろう。いくつかあるが、今回はプロポーション に的を絞って簡単に記す。 ファセット加工されているクリスタル・オパールも稀に見るが、通常は ドーム状のカット、つまりカボションカットが施されている事だろう。 購入前には、側面からも忘れず確認したい。ドームが余りに山高(ハイ カボション)だと、次の2つの点から宜しくない。 1)石留めがし難い   飾っておくだけの場合は関係ないが、ジュエリーに加工しようとす   る場合、山が高すぎると石留めがやり難い。またあまりに高すぎる   と既製の枠は使えず、手作りをする必要がある。この場合、相応の   コストがかかる。 2)ガイ(1カラットあたりの価格)で取引する場合、割高になりがち   山が高くても、真上から(フェースアップ)見た大きさは変わらな   い。石目(重量)だけが増加している。 またクリスタル・オパールとは外れるが、ルビーやサファイアと云った 高価な宝石の場合、多少は有れ、歩留まりを良くする為、底部が盛り上 がっている事が一般的だが、同じ理由により望ましくない。底が完全に 平らなルビーやサファイアのカボションカット石はまず無かろうが、極 端に盛り上がっている場合は避けたほうが無難だろう。 ▼ ハイカボションのクリスタル・オパールの写真(上面、側面それぞれ) 「カボション・カット石の買い方」よりリンク ▼ 遊色効果 ====広告================================================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆宝飾専門電子商店街  あります!素敵な宝飾    ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 2. 宝石学 Q&A - クッション カット - ∽∝∽∝∝∽∝∽∝∝∽ Q: 私は某イタリアンジュエリーのプレスをしているのですが、むこうの 表現で「クッションカット」というものがあります。辞書など調べて ものっていないのですが、ご存知でしょうか? A: カットにはいくつかの意味がありますが、その内のひとつに『シェイプ』 (またはシェープ)があります。シェイプとは、石を真上から見たとき のアウトラインを指します。婚約指輪に用いられるダイアモンドは通常 ラウンド・ブリリアント・カットですが、これは、シェイプが丸(ラウ ンド)で有るため、その様に呼びます。 クッションカット(の石)と云った場合、クッションシェイプ(の石) を全て指しますが、通常は『クッション・シェープド・ブリリアント』 または『アンティーク・クッション・カット』を指しています。両者は 同義です。 クッションシェイプとは、丸(ラウンド)と正方形(スクエア)の混 ざったような形、あるいは楕円(オーバル)と長方形(レクタングル) の混ざったようなシェイプを指します。 ブリリアントとは、カットのスタイルです。ファセット(ひとつひとつ の小さな面。ファセットカットの場合、宝石はファセットで囲まれてい る)が、中央から放射状に広がる配列をしています場合にブリリアント カットと呼ぶのです。ブリリアントとは「輝き」などの意味があります が、このカットは、宝石の輝きを引き出すためのカットである為の銘々 です。 例外もあるものの、カットはシェイプとスタイルで表現することが普通 です。例えば、ブリリアントカットの石で、シェイプがオーバルならば、 オーバル・ブリリアント・カットです。クッションシェイプで、ブリリ アントカットの場合には、慣用として『クッション・シェープド・ブリ リアント』と呼んでいます。 『アンティーク・クッション・カット』とは、古くから伝統的に多く用 いられてきたカットで有る為、この様に呼ばれます。単にアンティーク ・カットと呼ぶ場合もあります。 ▼ アンティーク・クッション・カットが施された石の写真 …………………………………………………………………………………… 敬称を省略しました。執筆に際しては以下に掲載している資料を参考に している場合があります。 ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。ニックネームも合わせてお書きいただいた場合に  は、そちらは掲載いたします。 宛先:   ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。許可無く第三者への回答、公開に  利用する事はお断りしております。必要な場合はその旨ご連絡下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 80号 2001/06/19 ■Web site   ■配信システム:『まぐまぐ』  ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修   ■(C)Copyright 2001 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………