▼ INDEX 1. ご投稿記事 - from カールスバッド - 2. 宝石学 Q&A - 染色ヒスイ - 3. Readers Exchange - グラナダ2 - 4. Picked up News - DTC、原石価格をわずかに上げる - …………………………………………………………………………………… ====PR:発行人の会社が運営しています==================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆宝飾専門電子商店街  あります!素敵な宝飾    ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  http://www.gem-land.com/ 。o ○。○o宝石オークション開催中。o ○。○ ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 1. ご投稿記事 - from カールスバッド - ∽∽∝∽∝∽∝∽∝∽∝ 宝石学の教育機関、GIAのカールスバッド本校で学ぶ学生さん、 Yasukoさんよりのご投稿記事を紹介します。 ご投稿ここから- - - こんにちわ。 いつも楽しく読ませていただいてます。 宝石に関して 色んな質問、疑問、意見があることで宝石やMineralに関わって いる方々がたくさんいる事だと少しビックリしています。 何分GIA にはいるまで宝石とは縁遠い世界にいましたので。 現在私はColored Stone 15週目で毎日悪戦苦闘しており ます。けれどこのめまぐるしい日程のなかでも飽きることなく学べてい る事は嬉しく思ってます。 学校のシステムも新しくなりComputer好きの 私達の先生は喜んで新しい機械(Computerとスライド、ビデオ など、全てが一体化)を使いこなし大量の講義を毎日私達に与えてくれ ます。 今の所私の好きなのは Sapphire です。 今日から Sapphireの講義も始まりましたのでもう少し奥深く好きになれ るといいんですが、Corundumは大変そう・・・・・ 今学校では小さなOpal Museum があり恐竜の骨がそのまま Opal(Gem Quarity)になっている素敵なものなどたく さんあって楽しいです。 それと先日休みの時にLos Angels にある LA Natural History Museumに行って きました。 Gem & Mineral のところには見たこともない ようなMineralがたくさんあって飽きませんでした。 中には かび のように見える、白くて細いNeedleの集まり(名前忘れました) などもありびっくり。 とにかく自然界というのは驚異なんだなーと 感心する毎日です。 すみません。 日記みたいになってしまいまして。 また次号も楽しみにしています。 by Yasuko ご投稿ここまで- - - サンタモニカ校の時に数ヶ月間教えていたことがあるので、懐かしく 拝読しました。もうすぐGGですね。同じGGでも様々なレベルのGGが います。知識は一生の財産ですので、高いレベルのGGを目指し、勉強 頑張ってくださいね! - - - 皆様からのご投稿を歓迎いたします!ご自身の宝石にまつわるご経験や ご意見を3,900人とシェア(共有)しませんか? コレクション自慢など、なんでも大歓迎です。 ご希望の無い限りお名前(明らかにニックネームの場合は掲載)は掲載 しませんが、ご希望の場合にはお書き添え下さい。メールやURLの表 記も可能ですので、あなたのHPの宣伝にもなります。 尚、掲載に当 たっては編集を加えることがあります。 また、掲載が適わない場合も ございますので、ご了承下さい。  ▼ 連絡先 mailto:ofukumot@yk.rim.or.jp ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 2. 宝石学 Q&A - 染色ヒスイ - ∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽∽∽ Q: 染色ヒスイは、なぜ、色落ちしないのか? どのような方法で、色付けするのか? ひすい(硬玉)に、彫刻してあるのを見かけるが、 どの様な道具で、どの様に、彫刻するのか? 教えてください。 A: まずは色落ちについてですが、色落ちする場合もあるようです。 ◇ 熱による退色   例えばラベンダーカラーに染色されている場合、220〜400℃   程度と、比較的低温で退色することが知られていますので、職人の   方々は気を使っておられるのでは無いでしょうか。 ◇ 経年変化   染料に因るのでしょうが、完全に色が抜ける、というほどでは無い   にせよ、染色処理後数週間で多少なりとも色目が変わることがある   ようです。 その他ご質問の趣旨を忖度(そんたく)し、以下記します。 ヒスイは単結晶ではなく、結晶の集合体です。多孔質でもありますから、 染料が、結晶間に浸透して行くのが色落ちしにくい理由です。 単結晶をイメージするのに、ガラス(ガラスは結晶ではありませんが) をご想像ください。ガラスにペンキを塗っても、ペンキはガラスの内 側には染み込んではゆきません。また表面のペンキも、長年使ってい れば剥がれてゆきます。 余談ながら、水晶のような単結晶は染色に適しておりませんので、 染色をする際には冷却ヒビれ※によって無理矢理ヒビを作り、その ヒビに染料が入り込むようにしているのです。 それに対し、タオルをご想像ください。ペンキにタオルを浸けたら、 タオルの隅々までペンキが浸透して行き、容易には色落ちしません。 翡翠の染料に対する反応は、良い例えとは思えませんが、ガラスでは なくタオルのようなものです。 --- 染色の方法ですが、石を暖めてからアニリン染料のような染料に浸ける ようです。またその後合成樹脂による含浸処理を経る場合もあります。 ラベンダーカラーへの染色にクランベリージュースを用いる例を見聞 したことがありますが、定かではありせん。 --- 彫刻に関しては、専門外です。古代には、これはネフライトが中心で すが、その秀でた耐久性を利して(そしてジェイダイトも秀でた耐久 性を持ちます)工具に使われていた程ですから、電動工具の出現まで は、彫刻は容易な作業ではなかったと想像できます。現代では、回転 式の電動工具(リューターなど)に、様々な先端部分(例えば溝が刻 まれたボール状の鋼鉄にダイアモンドパウダーを塗布したものなど) を使い分けて彫刻しているのでは無いでしょうか? ※ 冷却ヒビ入れ http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/ra_wa/quench_crackling.html ▼ 翡翠 http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/sa/jadeite.html ---------------- 多くの辞書では「ひすい」と引くと、「硬玉、または軟玉の事」という 趣旨の記述があります。英語の宝石名では、硬玉はジェイダイト、軟玉 はネフライトを指します。両者は異なる鉱物ですが、外観が似ているた め、古くから混同されています。因みに鑑別書に「ひすい」とあれば ジェイダイトの事です。 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 3. Readers Exchange - グラナダ2 - ∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽∽ 前々号「宝石学Q&A- アガスターン? -」に於いて私に知識が無く お応えできなかった「グラナダ」について拝領した追加情報を紹介致し ます。 ※ブラジルの宝石店で「グラナダ」として販売されている赤い宝石に  ついてです。 ここから------------------- こんにちは、ミラノで宝飾に従事しています。 グラナダについてですが、 手元の6カ国語対応宝飾道具/宝石辞典によると、 イタリア   granato 英語     garnet ドイツ     granat フランス   grenat スペイン   granate(「a」の上に「'」) ポルトガル  granada オランダ   granaat ガーネットであることが予想されると思います。 ここまで------------------- 情報、ありがとうございました。 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 4. Picked up News - DTC、原石価格をわずかに上げる - ∽∝∽ ダイアモンド トレーディング カンパニー(DTC)は6月のサイト において、標準的サイズのダイアモンド原石価格を3−5%上げた模様。 大きめのサイズは最大7%程の上げ幅という。 ====★宝飾業界関係者様★=========☆発行人の会社が運営しています☆========= インターネット上の業者証、もうご取得ですか? ▼ 無料の業者証『ジュエリートレード・ロックID』のご申請はこちらです。 http://jtls.net/about_id.html ========================================================================== …………………………………………………………………………………… 敬称を省略しました。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 125号 2002/06/18 ■Web site   ■配信システム:『まぐまぐ』  ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修   ■(C)Copyright 2002 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………