▼ INDEX 1. 宝石学 Q&A - 刻印のないジュエリー、さて地金は? - ………………………………………………………………………………………………… ====PR:発行人の会社が運営しています==================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆宝飾専門電子商店街  あります!素敵な宝飾    ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  http://www.gem-land.com/ 。o ○。○o宝石オークション開催中。o ○。○ ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 1. 宝石学 Q&A - 刻印のないジュエリー、さて地金は? - ∽∽∝ Q:まさりん さん さて質問なのですが、以前オークションにて18金のイヤリングを譲って 頂いたのですが、そのイヤリングにはK18という刻印がありませんで した。でも出品された方は宝石店で買った物です。と言われました。 同じ様に宝石店で購入したけれどK18の刻印がないというイヤリング に3件も遭遇しました。 宝石店で扱われているイヤリングは刻印のないK18のお品があるので しょうか? 又メッキ商品も扱っているのでしょうか? 刻印のないK18商品の本物かどうかの見分け方ってあるのでしょうか? 宝石店に聞きに行けば良いのでしょうが、質問の為にだけ行くのは敷居 が高いので質問させて頂きました。 A: 通常、宝石店で扱う18金のイヤリングには刻印があることが一般的で す。もちろん「刻印のない製品は宝石店には無い」と断言することがで きませんけれど。 お店によっては、金メッキを施したアクセサリも取り扱っているかもし れません。例えばシルバーに金メッキをした製品(バーメイと呼びます) などを製造するメーカーもあります。 「〜の試金石」という表現もあるように、貴金属の品位(純度)を調べ るには、古くから試金石が用いられています。これは試金石と呼ぶ石や 磁器に検査をする金属をこすりつけ、石に残された痕の、酸に対する反 応から品位を検査する方法です。ただこれは破壊検査ですし、通常行う 検査ではありません。ご質問の趣旨に適う、K18かどうかを調べる方 法は、2つ思いつきます。 1つ目は、金属の成分を調べてくれる業者さんに調べてもらう方法。 例えば御徒町などにそのような会社があります。 2つ目は、重量感から推定する方法です。ガラスとプラスチックの様に、 同じ大きさでも種類が異なれば重さも違いますね。金属も、種類によっ て同じ体積で比較した場合の重さが違います。貴金属は重く、卑金属 (貴金属以外)は軽いので、手で持った際の重量感は金属の種類を推定 するのに役立ちます。とても小さい場合や、使用されている金属が少な い場合には困難でしょうが、有る程度の大きさがあるのでしたら、金属 の種類が分かっている、なるべく同じ様な大きさのジュエリーの重量感 と比較なさってみてはいかがでしょうか。 以下、ご参考までに金属の比重(*)を示します。通常のゴールドジュエ リーは合金ですから、割金(金に混ぜている他の金属。18金の場合は 24分の18が金で、イエローゴールドの場合は銅や銀)の種類や割合 によって比重は異なりますので、参考値です。 * 比重とは同体積の水と比べた際の重量の比。1は、1立方cmの水。 プラチナ: 21.4 銀:    10.5 純 金:  19.3 K18YG:15.6 K18WG:14.6 K14YG:13.1 K14WG:12.6 K10YG:11.6 K10WG:11.1 ジャーマンシルバー**:8.6 銅:     8.9 真鍮:8.4−8.7 スチール:  7.8 ** ニッケル、銅、亜鉛の合金。ニッケルシルバーとも云うが、銀は全   く入っていない。古くからコスチュームジュエリー(いわゆるアク   セサリ)の地金に用いられている。 比重は電子天秤が有れば測定できます。ただ、普通のご家庭に電子天秤 はないですものね。そこで料理用の秤で量れないかと初めて触ってみた のですが、これはグラム単位なのですね。これではイヤリングには役に 立ちません。はかり方は割愛しますが、興味をお待ちの方がいらっしゃ いましたらご連絡下さい。次号以降で取り上げてみます。 ====★宝飾業界関係者様★=========☆発行人の会社が運営しています☆========= インターネット上の業者証、もうご取得ですか? ▼ 無料の業者証『ジュエリートレード・ロックID』のご申請はこちらです。 http://jtls.net/about_id.html ========================================================================== …………………………………………………………………………………… 敬称を省略しました。執筆に際しては以下に掲載している資料を参考に している場合があります。 http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/reference.html ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。ニックネームも合わせてお書きいただいた場合に  は、そちらは掲載いたします。 宛先:   ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。許可無く第三者への回答、公開に  利用する事はお断りしております。必要な場合はその旨ご連絡下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 115号 2002/04/02 ■Web site   ■配信システム:『まぐまぐ』  ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修   ■(C)Copyright 2002 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………