[宝石学の世界]--Vol.242-20051108 INDEX 1. 映り込みはインクルージョンにあらず - ダイアモンドの顕微鏡写真 - 2. 手軽な宝石学の講座 -宝石鑑別・いろはの『い』 - GIA JAPAN - ====PR:発行人の会社が運営しています==================================== ★★ジュエリーの本を探している?★★ ジェムランドのブックストアにどうぞ http://www.gem-land.com/bookstore/ ========================================================================== ☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ 1.映り込みはインクルージョンにあらず - ダイアモンドの顕微鏡写真 - ∝∝∝∝∝ 地球上で単位体積当たりの価格が最も高い物質のひとつはダイアモンドだろう。何せ 1キャラットのダイアモンドを用いたジュエリーといえば丸が6つ付く値段で売られ ている事が普通だけれど、グラムでいえばたった0.2グラム、直径なら約6.5mm に過ぎないのだから。 同じ大きさのダイアモンドでも価格は大きく異なるが、この差はクラリティやカラー の違いに拠る事は、読者諸氏の多くが知るところだろう。 クラリティとは、ダイアモンドに割れや欠けがどの程度に少ないかを示すものだ。 VVS1やVS1といった表現でクラリティの等級を表す。大きなダイアモンド程、 僅かなクラリティの違いが大きな金額の違いに直結するだけに、正しくクラリティを 判断できる事は宝飾業界で働く上で貴重なアセット(財産)となる。故にジュエリー 業界を目指す、 あるいは現に働く人の多くが学校で習い、 または先輩に教えられて ダイアモンド グレーディングの技能修得に努めている。 今は適格にダイアモンド グレーディングをこなせるベテランであっても、初心者の 頃にはインクルージョンと“映り込み”(うつりこみ)を間違えたことが一度位はあ るのではないか。 映り込みとはダイアモンドに映ったピンセットの影の事。ダイアモンドはピンセット に挟んでルーペなどで観察するが、ピンセット近くのダイアモンド表面には必ずピン セットの反射像が映っている。慣れてしまえばなぜそんなバカな間違えをと思うのだ けれど、若葉マークの間にはインクルージョンと混同することが一度はあるものであ る。 かく言う私もその一人。今を去ること10年以上前、当時通っていたサンタモニカの 学校でダイアモンド グレーディングの実習を行っていた際の事、インストラクター に「これは何か」と聞いた。答えは「Reflections of a tweezer」(ピンセットの反 射だ)。哄笑(こうしょう)と共に応答があった。 笑われた事で「分からないから 勉強しているのダ!」と反発の炎が燃え上がったけれど、おかげで二度と間違える事 はなかった。とすればあの哄笑は愛の鞭であったか。 映り込みの写真は以下のページ、「最近の更新項目」より http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/ ☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ 2. 手軽な宝石学の講座 -宝石鑑別・いろはの『い』 - GIA JAPAN - ∽∽∽∽∽∽∽ GIA JAPANの大阪教室では11月16日、“宝石鑑別・いろはの『い』”と題した 90分間のセミナーを開催する。午後6時半からの開催なので仕事帰りに参加できる のが嬉しい。参加費は3,150円。 ▼詳細 http://www.giajpn.gr.jp/t_lesson/osaka.shtml ☆∽∝∽∽★∝∽∽∝∽∝☆∝∽∽∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ 宝石に関するご質問や弊紙に対するご希望などをお寄せ下さい。 http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/otayori.html ====★宝飾業界関係者様★=========☆発行人の会社が運営しています☆=========== インターネット上の業者証、もうご取得ですか? ▼ 無料の業者証『ジュエリートレード・ロックID』のご申請はこちらです。 http://jtls.net/about_id.html ▲ 複数のジュエリー業界B2Bサイトに共通のID&パスワードでアクセス可能 空枠、ジュエリーケース、地金製品、シェルカメオなどの仕入れが出来ます。 ============================================================================ ■まぐまぐID:0000017866 (一部の読者にはまぐまぐ様を経由せずに配信) ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセルをして頂き、  新アドレスをホームページより新規申込みとしてご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修 ■(C)Copyright 2005 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。