[宝石学の世界]Vol.201-20040629
1. ナチュラル
2. 宝石学Ｑ＆Ａ - 熱処理されたルビーは脆い？ -
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◆ 1.ナチュラル ∽∽∝∽∝∝∽∝∝∽∝∝∽∝∝∽∝∝∽∝∝∽∝∝
どんな業界でも、その世界でだけ通じる用語があるのでは？
ダイアモンドの研磨職人の世界でも“プルーフ”という職人言葉がある。
プルーフ（proof）とは証明などの意味だが、自分の職人としての腕が
良いことの証明という意味で、ナチュラルという特徴を仲間内では
“プルーフ”と呼ぶ事がある。
ナチュラルとは？
当たり前の事ながら、ジュエリーに用いるダイアモンドはその原石を
研磨したものであるが、研磨済みダイアモンドの表面をよく見ると、
原石の一部が研磨されることなく残さ れていることが多い。これを
ナチュラルと呼んでいる。
▼詳しい話やナチュラルの写真は「最近の更新項目」より
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/
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◆ 2. 宝石学Ｑ＆Ａ - 熱処理されたルビーは脆い？ - ∽∽∝∽∝∝∽
Ｑ：
ルビーには加熱処理がされていると思いますが、加熱された石の品質は
永久的に保たれるのしょうか？
また加熱されると石の耐久性が劣化して、大したことのない衝撃にも
耐えれずに破損してしまうという話も聞いたこともありますが本当で
しょうか？
Ａ：
>> 永久的に保たれる？
ルビーの熱処理による色は永続性があります。熱処理による色が年月を
重ねたことで色が変わることはありません。
>> 熱されると石の耐久性が劣化？
熱処理を経たルビーの全てが、大したことのない衝撃で破損するという
事は正しくありません。
宝石に対する熱処理は何百年も前から行われているものですが、近年は、
昔には得ることのできなかった高温での処理を長時間行えるようになり
ました。この長時間に渡る高温、そして処理後の冷却速度も原因と思わ
れますが、耐久性が低下したルビーも一部にあります。職人さんの中に
は、石留め中にルビーが割れてしまったご経験をなさった方もおられる
ようです。
ただし、ハイエンド ジュエリーに用いられる一部のルビーを除き、普
通に販売されているルビーの大多数は熱処理を経たものです。そしてこ
れらの大多数は昔ながらの丈夫な宝石です。
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ご質問への返信が滞り気味です。順次お応えしておりますので、
返信の遅れをご容赦下さい。ご質問は以下のページより。
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/otayori.html
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敬称を省略しました。
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■[宝石学の世界] 201号 2004/06/29
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