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渡り鳥が思い起こさせた『おにぎり型』ダイアモンド

少し前になるが、サシバの渡りを見に葉山の峯山に登った。ご用邸から歩いても1時間ほどで登れる。
 
サシバは鷹の一種で翼長は雄で約1m。雌は一回り程大きい。毎年9月から10月中旬にかけて、日本各地の営巣地より沖縄、台湾を経て東南アジアへと渡る。 
 
その日の峯山では、一時間に300羽ほど確認できただろうか。
 
渡り見物のハイライトは鷹柱(たかばしら)である。数十から百羽程のサシバが特定の場所で発生する上昇気流を捉え、グングンとほぼ垂直に、空高くへと舞い上がってゆくのだが、その様が柱のように見えることから鷹柱と呼ぶ。時には姿が米粒ほどになるまで昇って行く。鳥達は各地で上昇気流を捉えては滑空をするということを繰り返し、体力の消耗を抑えながら長距離を渡る。
 
10月のポカポカとした日差しの中、草に寝ころび空を背景に飛ぶ渡り鳥を見つめていると、精神衛生上非常に宜しい。視線を下げると葉山の海が広がっており、釣り船がチラリホラリと散在している。海岸近くにはサーファーも見える。
 
空を見て、海に目を向けていたらいつしか昼時になった。案内してくれた知人宅で用意してくれた弁当を遣う。握り飯は三角形だった。
 
私は三角形の握り飯を見る度に、条件反射の様にダイアモンド原石「マクル」が思い浮ぶ。最初に見た際、「おにぎりそっくりだな」と云う感想を強く持った為、習い性になってしまった。さて、随分と長い前置きとなったが、以下、マクルについて記す。
 
マクルはmacleと書く。3つの意味がある。
 
1.双晶
フランス語で双晶(英語はtwin)をmacleと記す。
 
2.空晶石(カイアストライト)
http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/gem_encyclopedia/ka/chiastolite.html
 
3.ダイアモンドのスピネル双晶
おにぎりそっくり(と私には思える)なマクルはダイアモンドのスピネル双晶。スピネルにしばしば見られる事から銘々された双晶の一形態だが、平たい三角形をしている。
←マクル

Posted:01/12/04

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