▼ INDEX 1. 象牙の代用品、骨 2. 宝石学 Q&A - 天然ピンクダイアモンドは紫外線で退色? - …………………………………………………………………………………… ====広告================================================================== o。○o宝飾業界関係者様o ○。○o 。インターネットで仕入れをしませんか?o ○。o登録無料o。 ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆1. 象牙の代用品、骨 ∝∽∝∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽∝ 象牙の代用品として一般的なのは、ベジタブルアイボリーと呼ぶ数種類 の木の実と骨、そしてプラスチックではないか。それ以外にもイボイノ シシ、セイウチの犬歯も地域によってはしばしば見られるとも云うが、 私は見たことがない。今回は骨製象牙イミテーションの写真を公開した。 骨にはロゼット模様が無いので、象牙との鑑別は肉眼で可能だ。また色 も純白に近いものが多く、光沢は象牙に劣る。 ▼ 彫刻を施した骨製象牙イミテーションの写真 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆2. 宝石学 Q&A - 天然ピンクダイアモンドは紫外線で退色? - ∽ Q: あるものに天然ピンクダイアモンドは紫外線で色落ちすると書いてあり ました。 私も3年前のクリスマスに、夫からささやかな大きさですが ピンクダイアモンドの指輪を贈ってもらい、よく身につけているので心 配です。これは本当でしょうか...。 A: 紫外線で天然ピンクダイアモンドが退色する事はありませんのでご安心 下さい。 ご承知の通り、紫外線は地表に届く太陽光にも含まれています。もし、 紫外線で退色するのであれば、日中ピンクダイアモンドを用いたジュエ リーを身につけただけでも退色してゆくということを意味し、ダイアモ ンドの魅力のひとつである「美しさの永続性」がピンクダイアモンドに 対しては当てはまらないことになり、大変です。 天然ピンクダイアモンドの色因は結晶構造の不規則性ですが、その原理 は次のようなものです。 ▼――――――――――――――――――――――――――――――▼ 光:スペクトルカラーの集合(白色光と呼ぶ) ↓ 結晶構造の不規則性 <光が通過する際に、一部を吸収し、他を透過する(一部は反射)> ↓ 人の眼 <透過した光が視細胞を刺激し色を感じる。この場合、ピンクに感じる よう視細胞の内、特に錐体(すいたい)細胞を刺激している> ▲――――――――――――――――――――――――――――――▲ つまり、紫外線でピンクダイアモンドが退色するか否かを考えると云う ことは、紫外線が、結晶構造の不規則性に影響を与え得るかを考えると 云うことです。 結論を云えば、紫外線は、ダイアモンドの構造に影響を与えるほどのエ ネルギーがありません。従って、冒頭で述べたように、ピンクダイアモ ンドが紫外線で退色することはないのです。 ごく稀な例ですが、同じ電磁波でも、X線に対して無色やブラウンに 変化した天然ピンクダイアモンドに関する報告を読んだ事があります。 これらの石は、光にさらす、あるいはゆっくりと暖める事で元の色を 復したとのことです。 結晶構造の不規則性は、拡大検査で確認出来る場合があります。これを グレイニングと呼びますが、ほとんど全てのダイアモンドから多少は有 れ、観察されます。ピンクダイアモンドからは、ピンク色をしたグレイ ニングが観察できる場合があります。 ▼ ピンク色をしたグレイニングの写真 ====広告================================================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆宝飾専門電子商店街  あります!素敵な宝飾    ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  。o ○。○o宝石オークション開催中。o ○。○ ========================================================================== …………………………………………………………………………………… ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。ニックネームも合わせてお書きいただいた場合に  は、そちらは掲載いたします。 宛先:   ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。許可無く第三者への電子メールに  よる回答、公開に利用する事はお断りしております。必要な場合はそ  の旨ご連絡下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 65号 2001/02/20 ■Web site   ■配信システム:『まぐまぐ』  ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修   ■(C)Copyright 2000 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………