▼ INDEX 1. -ご投稿記事- 7月の誕生石 2. 宝石学Q&A - ダイアモンドの青い色は何? - 3. 宝石学Q&A - 緑色不透明石 - 4. [ありがとう2000キャンペーン] …………………………………………………………………………………… ====広告================================================================== ■■■ミセス8月号に紹介されています■P160−P161■■■■■■■■■ 着ける楽しさを満喫できる逸品ジュエリー……………………………………………… ……………………………………………………………………イタリア製&オリジナル ホールハートジュエリークラフト…………クレジットカードもご利用いただけます ========================================================================== ◆1. -ご投稿記事- 7月の誕生石 ∽∝∝∽∽∽∽∽∝∝∽∽∽∽∽∽ 7月の誕生石は「ルビー」 そのメッセージは、熱情、慈愛、威厳、邪念から守る石です。 9月の誕生石サファイアと同じく、酸化アルミニウムの結晶で、赤だと ルビーですが、ピンク色をしていれば、それがルビーなのかピンク・ サファイアなのかと業界でも侃々諤々です。 ルビーには、淡い赤から暗赤色までさまざまな色調がありますが、なか でもわずかに紫を含んだ鮮やかな赤、鳩の血を連想させる「ピジョン・ ブラッド」が最高とされます。 ルビーには内包物(ルチルという結晶)が絹糸のように走り、カットに よって六条の光を発すると、古代インドでは「男石」と呼ばれ、今でも 「スター・ルビー(アステリズム)」として珍重されます。 [by ホールハートジュエリークラフト代表:林秀訓] [林秀訓著:ジュエリーに賢くなる本(白亜書房)より] ====広告================================================================== ━━宝飾業界関係者様━━━━━━━Netで仕入れをしませんか?━━━━━━ ■■ジェムランドでB2B■■■ジェムランドIDは無料で取得できます■■■■ ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 2. 宝石学Q&A - ダイアモンドの青い色は何? - ∽∽∝∽∽∽∽ Q: さて 先日ダイアモンドのリングを買いに銀座のお店をいくつか回った のですがそのうちの一つのお店で 疑問に思ったことがありお教えいた だきたくメールを出すことにしました。 両脇にメレーが1個づつ付いたリングを探していたのですがメインの石 の青みが強いのを気にしたところお店の人に 「この青さは グレードの高さの印です。気になるようならカラー グ レードの低い物にしてみたらどうですか。」 と言われました。 そして 「外の光ならば 青くは見えません。」 と言われたので外光下で見たら 確かに青さは消えました。でも石が青 く見えるのはカラーグレードが高いからなんですか? 青く見えるのは蛍光反応だと考えていたので4Cとは関係ないと思って たんですが やはり 関係があるのでしょうか?また 青みが強い方が 価値が高いものなんですか?中途半端な知識なのでお店の人にもつっこ んで聞きにくく結局そのお店では買いませんでした。 とても割安だったのですが・・・ A: 異なる照明条件(太陽光と室内の光)で、ダイアモンドに青みが見えた り、見えなかったりしたと云うことは、それは蛍光反応でしょう。 恐らくそのお店では、照明にブラックライトを使用しており、ダイアモ ンドを観察する場所の近くに設置してあるのでしょう。ブラックライト からは長波紫外線が放射されます。太陽光にも含まれていますが、太陽 の下で観察して観察できる程強い蛍光反応を示すダイアモンドは、ほと んどありません。以下、その青い色を蛍光色だと仮定して記します。 蛍光反応は、カラーグレードの一種と考えることが出来ます。 濃い黄色やピンクなどではない、普通のダイアモンドは無色に近ければ 近いほど珍しく、無色のダイアモンドは「D」(でぃー)という色の等 級(カラーグレード)となり、最も市場価値が高くなります。「D」の 次は「E」で、以後「Z」まであります。判断する際には基準となる原 器(マスターストーン)と比較して判断します。最近は色を判断する機 械もありますが、人の目による判断と比べ、正確さに劣ると私は思って います。 ともかく、蛍光反応は、Dから始まるカラーグレードを記す欄には現れ ませんが、カラーグレードのサブカテゴリーとして記されるのが一般的 です。これは、蛍光反応の強さが色目に影響を与えるからです。強い蛍 光は、地色の色を若干隠し、実際の色を判断する際誤認し易くする要因 です。また、特に強い蛍光を放つ場合には、石が少々脂ぎって見えるこ とから『オイリー』と呼ばれ、業者間ではいやがられます。故に、蛍光 が強いことが高いカラーグレードの証であるとは云えません。 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 3. 宝石学Q&A - 緑色不透明石 - ∽∽∝∽∽∽∽∽∽∝∽∽∽∽ Q: 以前紹介されていた『カナダひすい』の件で、質問があります。 私は鑑定機関に勤めているのですが、ここ2回ほど、マウシット・シット 似の色彩の石が持ち込まれました。 RI 1.66(スポット)で色は鮮やかな緑で所々に黒いインクルー ジョンが斑状にあり、不透明。針で突っつくと傷が付きます。 見たことないのでどんなのかわかりませんが、ジェイダイトの変種クロ ロメライト(?)なのかなとか思いながら・・・。 『カナダひすい』の話の方と同じ石ではないかと思っているんですが。 もし情報がありましたら教えて下さい。 あと、あるミネラルショーで『ガスペライト』と言う黄緑で不透明な石 を手に入れてみたんですが、本などにも載っていません。 RI・偏光性・鑑別特徴・主要産地など教えて頂けたらと思います。 A: ◇マウ・シット・シット マウ・シット・シットの、私が取ったデータは、以下のようなものです。 5石程調べましたが、ほぼ一貫した値となりました。 ただ、当該石は岩石ですから、RI(屈折率)はとる場所によって違う 可能性は無論あります。 屈折率: 1.53〜1.54 比 重: 2.66〜2.72 蛍 光: 不活性 鑑別時の最大のヒントは外観でしょう。マウ・シット・シットに外観が 似た石は他にありません。Webに、少々小さいのですが写真があります。 クロロメラナイトに関しては、ジェイダイトの変種と云うよりは、同じ 輝石グループに属するひとつの種と捉えた方が一般的かと思います。 ◇ガスペライト ガイペライトというのはあいにく存じません。 類似名称の石としては ガスペアイト(Gaspeite)があります。おっしゃる色はガスペアイトに当 てはまります。屈折率は次の通りです。 RIは1.61-1.83。 炭酸塩鉱物です。サンポールに反応したらガスペアイトかもしれませんね。 ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆4. [ありがとう2000キャンペーン]実施中 ∽∝∽∝∽∽∽∽∽∝∽∽ 弊誌ご購読者様2,000人突破に感謝を込めて、抽選の上宝石をプレゼント させていただきます。締切7/31。 ▼ 応募フォーム ▼ http://www.yk.rim.or.jp/~ofukumot/presentform.html ●プレゼント一覧(写真他の詳細は、応募フォームにございます) ◎アルマンダイトガーネット(原石) ◎ハートシェイプ アルマンダイトガーネット(メレー) ◎ブルーのアパタイト(メレー) ◎オニックス マーブル カルサイト製カエルの彫刻 ◎マーキスシェイプ ホワイトオパール ◎ハートシェイプ ペリドット(メレー) ◎ローズ クオーツ(タンブルド:川底の小石状) ◎ルビー(メレー) ◎ウラル山脈産ルビー原石 ◎モゴク産レッドスピネル(メレー) …………………………………………………………………………………… ■ご意見、ご感想、ご質問などお待ちしています!  ご意見などは、極力紙面に反映させます。  ご連絡いただいた内容は、特におことわりを頂かない限り、弊誌上で  編集の上紹介させていただく場合がございます。お名前、mailアドレ  スは、特にご希望が無い限り掲載致しませんが、お名前をお書き添え  頂ければ幸いです。 匿名性はネットの利点とはいえ、コミュニケー  ションを名乗らずに図るのは、私にとって苦痛なのです。ニックネー  ムも合わせてお書きいただいた場合には、そちらは掲載いたします。 宛先: 福本 修 mailto:ofukumot@yk.rim.or.jp  ご質問へのお応えは、業務上の必要や、個人的な興味からの疑問にお  応えするべく行っているものです。許可無く第三者への電子メールに  よる回答、公開に利用する事はお断りしております。必要な場合はそ  の旨ご連絡下さい。 …………………………………………………………………………………… ■[宝石学の世界] 39号 2000/07/18 ■Web site   ■配信システム:『まぐまぐ』  ■まぐまぐID:0000017866 ■受信アドレスの変更:旧アドレスは[購読解除]ページよりキャンセル  をしていただき、新アドレスをホームページより新規申し込みとして  ご入力下さい。 ■購読解除   ■発行人:福本 修   ■(C)Copyright 2000 by Osamu FUKUMOTO. All Rights Reserved. ■記事を許可なく転載することを禁じます。 ……………………………………………………………………………………