▼ INDEX 1. Re: Readers Exchange - やまさんご - 2. ご投稿記事 - 私も行きました、ロンドンのアンティーク街 - …………………………………………………………………………………… ====広告================================================================== ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ☆宝飾専門電子商店街  あります!素敵な宝飾    ★ ジェムランド ★★☆ WWW.GEM-LAND.COM ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ========================================================================== ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 1. Re: Readers Exchange - やまさんご - ∝∽∝∝∽∝∽∝∽∝∽ 前号で、不勉強な私の知らない「やまさんご」について皆様に伺ったと ころ、沢山のメールを拝領し、感激しました!皆様、どうも有り難うご ざいます! 改めて御礼申し上げます。勉強になりました。 「やまさんご」については時折ご質問を頂いております。興味の有る方 も多いかと思いますので、全部ご紹介します。 ●お寄せいただいたメール1ここから--------------- 「山さんご」ですが、僕の知るかぎり、ニ種類の物を混同して呼んでい るようです。 メルマガにもありましたように、さんごの化石とゆうのと、赤色の琥珀 も「山さんご」と呼んでいるようです。 古道具屋さんなどで時たま見かけますが、ビーズ状に加工されており、 パッと見ると「さんごの山さんご」も「琥珀の山さんご」も区別つきま せん。 とゆうわけで、骨董の世界では「古道具屋のおやじも区別がつかん」と ゆうことで、両者は混同して呼ばれているようです。 ただ、われわれなら「持ったら重さが違う」といった簡単なことで区別 がつくと思います。 海のさんごで大粒の物を見かけない昨今、山さんごは虫食いなども多い ですが、なかなか良い物が比較的安価に手に入りますよ。こんなんで良 いですかねぇ? ではでは。 ●お寄せいただいたメール2ここから--------------- さて、「宝石学の世界」Vol88で読者に呼びかけて居られた “やまさんご”の件ですが、堀 秀道 先生著、楽しい鉱物図鑑(草思 社)の87ページに情報があります。 ようは、その晶癖(群生した珊瑚に似ている)からアラゴナイトを指す ようです。 楽しい鉱物図鑑には、やまさんごの写真も掲載されていますので、見れ ば「なるほどな・・・」と思うとおもいます。 ●お寄せいただいたメール3ここから--------------- やまさんごについての情報です。 山さんご Flos Ferri 鉱物のあられ石 Aragoniteの一種です。 あられ石は方解石と同じ化学組成(CaCO3)ですが、結晶系が違う ものです。 低温の溶液から沈殿して出来たもののようです。 色は通常白色、青色もある。 しかし、方解石でも山さんごの様になる場合もあるそうです。 参考:「楽しい鉱物図鑑」堀秀道 著 p87 「鉱物カラー図鑑」松原聡 著 p97 ●お寄せいただいたメール4ここから--------------- 前略ごめん下さいませ。   やまさんごについて若干知っていましたのご連絡いたします。 山珊瑚についての情報は以下の通りです。 1 キノコの一種 関連ホームページ http://www.rakuten.co.jp/pow/388486/412306/ 2 昔、海だった山で取れる珊瑚 関連ホームページ(ある販売店の説明) http://www.rakuten.co.jp/kaikoh/438015/438012/ (中国に行って来た人のホームページにやまさんごのネックレスの画像が あります。) http://village.infoweb.ne.jp/~fwit3959/private/china/page2.html 3 霰石 関連ホームページ(霰石の説明参照) http://www3.justnet.ne.jp/~hagiya/mdata1.htm 自分は、2の意味での山珊瑚の装飾品を持っています。普通の珊瑚より ツヤ、照りが出ず鈍い落ち着いた感じです。普通の珊瑚ならば大粒のも のは高いのですが、この山珊瑚は廉価で販売されています。 今の相場で、10ミリの40センチネックレスならば、普通の珊瑚は5 万から300万くらい(色や種類、販売店で異なる)ですが、山珊瑚な ら、2000円から7万くらいまででしょう。 また、日本の山でも産出されるという話は聞きましたが、骨董市の業者 の話で、ごろごろあるということですが、本当かどうかはわかりません。 ●お寄せいただいたメール5ここから--------------- 鉱物の世界の話ですがこのように呼ばれるものがあるので参考にしてい ただければ幸いです。ただし、どう転んでも宝石にはなりません。 ナツメ社の「鉱物カラー図鑑」(松原 聡著)や京都新聞社の「京都の 地学図鑑」に写真があります。図書中説明がある、「アロフェン」が 山さんごに相当します。確か、成美堂出版の「日本の鉱物」にもアロ フェンの解説があったような気がしますが、職場においてあるので今は 確認できません。 ●お寄せいただいたメール6ここから--------------- いつも「宝石学の世界」を楽しませていただいています。 他の方の投稿と重なるとは思いますが、「山さんご」について手持ちの 資料の記載を転記します。 「鉱物カラー図鑑」松原聰著 ナツメ社1999年霰石の項 「山さんご」といわれるユニークな形状の霰石がある。 これは鍾乳石のように低温の溶液から沈殿してできるもので、白いさん ごみたいな形になる。 「楽しい鉱物図鑑」堀秀道著 草思社1992年 霰石の項 また、岩石のすきまにサンゴそっくりな形にできることも各地で知られ、 「山サンゴ」Flos Ferriという名前がついている。 ただ、方解石でもこれらの形をとる場合があり、さらには両方の混合も あれば霰石としてできたものが方解石に変わってしまった場合もある。 *************** いずれの書籍にも写真入りで掲載されています。 形がサンゴに似ているのでこの名前がある、ということなので、 宝石になるとは思えませんが…。 新潟県に住んでいるので、「鉱物カラー図鑑」に県内に美しい水色の 「山サンゴ」が産すると書いてあったのを見て記憶していました。 ●お寄せいただいたメール7ここから---------------  「やまさんご」についてとメールマガジンにかかれていらっしゃった ので私のわかる範囲でお話いしたいと思います。  私の聞いております「やまさんご」は霰石(あられいし)Aragoniteと 呼ばれるものです。見た目が枝珊瑚に非常に似ているのでそういう名前 がついたというらしいのですが、詳しいことは堀 秀道先生の著作「楽 しい鉱物図鑑」にふれてありましたので、そちらを参考にしていただい たほうがいいと思います。  以前私が見た「やまさんご」は白珊瑚の塊に非常に似て綺麗でした。 それは霰石でしたが、方解石(ほうかいせき)Calciteのものあるらしい ので色は結構あるのではないのでしょうか。  宝石に加工されたとは聞いたことがないので鉱物関係で流通している ものではないかなと思います。  あいまいな内容で申し訳ありませんが、もし参考になれば幸いです。 えいな ●お寄せいただいたメール5ここから--------------- 私が知る限りでは「やまさんご」という言葉は、アラレ石(Aragonite)の さんご状の形状を示すものです。実物も持っておりますが、色は白です。 赤で化石うんぬんというとあてはまりません。 Horn Coral と呼ばれるカボッションの素材があります。これは2億年く らい前のサンゴがシリカやカルサイトで置換されたものです。 Horn Coral とか Fossil Coralと称される飾り石は、アメリカのアマチュ アラピダリストが研磨して売っているのを見たことがあります。色はブラ ウンを帯びた赤です。放射状の模様が特徴的です。元の質問がよくわかり ませんが、この石をさして「やまさんご」と言っているのではないかと思 います。この石は「やまさんご」ではなく「化石さんご」と称するべきです。 ご存じの通り宝石の呼称は一般消費者にも大きな混乱を引き起こします。 レッドベリルを商品化するのにレッドエメラルドと称するのも典型です。 私は教育界の人間で、宝飾業界には無縁です。今は業界にとっては冬の時 代ではあると思いますが、普遍的な価値を持つ物にはそれなりの強さがあ ると思います。「冬来たりなば春遠からじ」と言われます。ご健闘を祈り ます。 おさむ より ここまで------- ※拝領した順 ▼関連URL[アラレ石] ☆∽∝∽★∝∽∝∽∝☆∝∽∝∽∝∽∝☆∝∽∽∝∽∝∝∽∝∽∝∽☆ ◆ 2. ご投稿記事 - 私も行きました、ロンドンのアンティーク街 - ∽ 前号のたぬたぬさんのご投稿、楽しく読ませていただきました! 私も行きました!!Antiquarius (アンティクォリアス)。ロンドンは 大好きで4回行きました。だからウンウンとうなずきながらとっても楽 しく読めました。 私はネックレスを買いました。お店の方の説明によると、それはレプリ カで、本物は別にあるとの事でした。何でも1940年代のお金持ちの方々 は全く同じ宝飾品を2つもっていたそうです。1つには本物の宝石がはめ られていて、代々家宝として大切に保管していくもの。もう1つには宝石 ではなくガラスを埋め込み普段身に付けるレプリカなんだそうです。 その後ロンドン塔に行ったときにお土産さんで、日本語のクラウンジュ エルの本を買ったのですけど、その中に、王冠につけるダイヤの多くは 借りたもので、戴冠式が終わると宝石商に返して、普段は王冠にはガラ スを入れておく。というようなことが書いてありました。もちろん王室 で所有している宝石も多いのでしょうけど、借り物のダイアも戴冠式に 使うなんてビックリしました。 お店の方からレプリカの話を聞いたときは実は半信半疑だったんですけ ど、本を読んで確認した気持ちになりました。 その時買ったネックレスは時折身につけます。これと同じ細工のものを、 今でも貴族のかたが大切に保管しているかもしれないと思うと、何だか 素敵です。それとも没落してしまって本物も売ってしまったのかしら。 私もアンティークが好きで、大したものは買えないんですけど、いろい ろなお店を回ってます。だから、もしかしたら、どこかの店でこのレプ リカの本物に巡り会えるかも知れないな。 アンティークジュエリーには色々な歴史や思い出があるから、ショップ 巡りツアーはやめられません。 [by ASUMI] ご投稿ここまで - - - [宝石学の世界]では、皆様のご投稿をお待ちしています! 宝石にまつわるご経験などございましたら是非ご投稿ください。 連絡先→ お名前、メールアドレス掲載の可否を合わせてご連絡下さい。URL表記 も、ご希望の旨お知らせいただけば致しますので、あなたのHPの告知 にもお役に立てると思います。 ====★宝飾業界関係者様★================================================== 宝飾業界B2B?????????????????????????????? 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