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      「若いダイヤモンド」に関する誤訳とダイア結晶の形成場所

      By | 10月 30th, 2017|Categories: ダイヤモンド ニュース|

      「ダイヤモンド業界騒然の「若いダイヤ」 オランダの学者が発見」というForbes JAPANのネット記事(2017/10/23)に明らかに誤った記述があり驚いた。この記事はヤフーニュースや一般消費者のツイッターやブログに多数転載されていて、誤った情報でも一旦配信されるとノーチェックで流布されるネット記事の問題を改めて感じた。 誤ったダイヤモンドの知識が広がるのは本意では無いので本稿で正したい。 誤った記述があるのは以下の部分。 ‘ダイヤモンドの生成には、極度の高温と高圧が必要とされる。これまで、そのような環境は地球誕生初期の地中深部にのみ存在すると推定されてきた。’ これを読むと、ダイアモンドは「地球誕生初期の地下深部でしか生成されなかった」ということになるが、もちろんそんなことはない。 ダイアモンドの成分はありふれた元素である炭素だから、圧力と温度が適切な環境(地下深部)に炭素が存在すればダイアモンドが生成される可能性があり、そのような環境下でダイアモンドはありふれた鉱物だろうし、今現在生成されているダイアモンドもあろう。もし仮に地下深部の鉱物を自在に採掘することができるならばダイアモンドの希少性は失われ1ctのダイアモンドは庶民には高嶺の花といった状況は一変することだろう。 しかし実際に地下深部のダイアモンドを採掘する術が無い以上、人は太古の地殻変動によって地下深部から新幹線並の速い速度(ゆっくり地表に運ばれたのでは移動中に炭素に戻ってしまう)で地表に湧昇(わくしょう)してきたダイアモンド原石を探す他はないのだが。 誤った記事の原因は誤訳だろうとForbes本家の英文サイトを読むも同じことが書いてある。そこで当該記事の出典であるネイチャーに掲載された論文に、権威あるネイチャーの記事に誤りがあるとは考え難いがと思いつつ目を通した。 やはりネイチャーに掲載された論文に誤りはなく、誤った記事の転載元と判断した箇所は次の通り。 Precise dating of diamond growth is required to understand the interior workings of the early Earth and the deep carbon cycle.(「ダイアモンドが生成された時期の正確な年代測定は、初期の地球内部の状況や地下深部における炭素循環を理解する上で必要なことだ。」翻訳 福本)。 10年ほど前にGIAのGGプログラムの教科書が大幅に刷新された際、日本の学生向け翻訳の大部分は私を中心にした弊社のチームで担当をさせて頂いたから、私はこの手の話のプロである。しかし宝石の専門家でなくとも、ダイアモンドが「地球誕生初期にしか生成されなかった」とあれば、「あれ、それってなぜだろう?ちょっとおかしくないか?」と気がつくべきである。 記事を書き、ボタンを押せばその情報は直ぐに多数に到達するのであるから、大手ニュース配信会社は、情報の正確性に一層の努力をして欲しい。 [...]

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      日本宝飾クラフト学院、Gem-A実技承認が大阪校でも可能に

      By | 4月 13th, 2017|Categories: ジュエリースクール|

      日本宝飾クラフト学院は、従来東京本校でのみ行っていたGem-A宝石学ファンデーションコースの実技承認(通学)と補習授業を2017年より大阪校でも行うと発表した。 通信添削コースの関西地区に居住する受講者は年に数回必要があった東京への通学を大阪校への通学に変えることができ、利便性が向上する。 問合せは同校東京本校の宝石学部で受け付けている。 ◎大阪校でも宝石学部説明会&鑑別無料体験開催 ・5月9日(火)13:00~14:00 会場:大阪校 お申込み 情報源: 大阪校 FGAを目指すGem-A宝石学コース

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      横浜美術館「ファッションとアート麗しき東西交流展」に協力 | 日本宝飾クラフト学院

      By | 4月 11th, 2017|Categories: ジュエリースクール|

      日本宝飾クラフト学院の学院コレクションが横浜美術館で4月15日(土)より開催される「ファッションとアート 麗しき東西交流」展にて多数展示される。 また同学園の露木理事長による講演会が4月22日(土)14時より開催。 > 展覧会の詳細 会期:2017年4月15日(土)~6月25日(日) 木曜休館 時間:10:00~18:00(入館 17:30 まで) 会場:横浜美術館 チケット:一般 1,500円 情報源: 横浜美術館「ファッションとアート麗しき東西交流展」に協力 日本宝飾クラフト学院

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          「若いダイヤモンド」に関する誤訳とダイア結晶の形成場所

          「ダイヤモンド業界騒然の「若いダイヤ」 オランダの学者が発見」というForbes JAPANのネット記事(2017/10/23)に明らかに誤った記述があり驚いた。この記事はヤフーニュースや一般消費者のツイッターやブログに多数転載されていて、誤った情報でも一旦配信されるとノーチェックで流布されるネット記事の問題を改めて感じた。 誤ったダイヤモンドの知識が広がるのは本意では無いので本稿で正したい。 誤った記述があるのは以下の部分。 ‘ダイヤモンドの生成には、極度の高温と高圧が必要とされる。これまで、そのような環境は地球誕生初期の地中深部にのみ存在すると推定されてきた。’ これを読むと、ダイアモンドは「地球誕生初期の地下深部でしか生成されなかった」ということになるが、もちろんそんなことはない。 ダイアモンドの成分はありふれた元素である炭素だから、圧力と温度が適切な環境(地下深部)に炭素が存在すればダイアモンドが生成される可能性があり、そのような環境下でダイアモンドはありふれた鉱物だろうし、今現在生成されているダイアモンドもあろう。もし仮に地下深部の鉱物を自在に採掘することができるならばダイアモンドの希少性は失われ1ctのダイアモンドは庶民には高嶺の花といった状況は一変することだろう。 しかし実際に地下深部のダイアモンドを採掘する術が無い以上、人は太古の地殻変動によって地下深部から新幹線並の速い速度(ゆっくり地表に運ばれたのでは移動中に炭素に戻ってしまう)で地表に湧昇(わくしょう)してきたダイアモンド原石を探す他はないのだが。 誤った記事の原因は誤訳だろうとForbes本家の英文サイトを読むも同じことが書いてある。そこで当該記事の出典であるネイチャーに掲載された論文に、権威あるネイチャーの記事に誤りがあるとは考え難いがと思いつつ目を通した。 やはりネイチャーに掲載された論文に誤りはなく、誤った記事の転載元と判断した箇所は次の通り。 Precise dating of diamond growth is required to understand the interior workings of the early Earth and the deep carbon cycle.(「ダイアモンドが生成された時期の正確な年代測定は、初期の地球内部の状況や地下深部における炭素循環を理解する上で必要なことだ。」翻訳 福本)。 10年ほど前にGIAのGGプログラムの教科書が大幅に刷新された際、日本の学生向け翻訳の大部分は私を中心にした弊社のチームで担当をさせて頂いたから、私はこの手の話のプロである。しかし宝石の専門家でなくとも、ダイアモンドが「地球誕生初期にしか生成されなかった」とあれば、「あれ、それってなぜだろう?ちょっとおかしくないか?」と気がつくべきである。 記事を書き、ボタンを押せばその情報は直ぐに多数に到達するのであるから、大手ニュース配信会社は、情報の正確性に一層の努力をして欲しい。 ダイアモンド原石が結晶化する場所 ところで、天然ダイアモンドが生成される地表下の深度については諸説あるが、いずれにせよ地表下200kmまでのマントル上部といわれる。 また稀に地表下400kmを超える深部でも結晶化するダイアモンドもある事が分かっている。 その他に、2017年1月に科学誌「Scientific Reports」で発表された東北大学大学院理学研究科と公益財団法人高輝度光科学研究センターによる共同グループは、海洋プレートを構成する鉱物がマントルの底に達したときの反応によって、地下約2900kmのマントル底部においてもダイアモンドが晶出するという説を発表している。

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          「若いダイヤモンド」に関する誤訳とダイア結晶の形成場所

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          日本宝飾クラフト学院、Gem-A実技承認が大阪校でも可能に

          4月 13th, 2017|日本宝飾クラフト学院、Gem-A実技承認が大阪校でも可能に はコメントを受け付けていません。

          日本宝飾クラフト学院は、従来東京本校でのみ行っていたGem-A宝石学ファンデーションコースの実技承認(通学)と補習授業を2017年より大阪校でも行うと発表した。 通信添削コースの関西地区に居住する受講者は年に数回必要があった東京への通学を大阪校への通学に変えることができ、利便性が向上する。 問合せは同校東京本校の宝石学部で受け付けている。 ◎大阪校でも宝石学部説明会&鑑別無料体験開催 ・5月9日(火)13:00~14:00 会場:大阪校 お申込み 情報源: 大阪校 FGAを目指すGem-A宝石学コース

          横浜美術館「ファッションとアート麗しき東西交流展」に協力 | 日本宝飾クラフト学院

          4月 11th, 2017|横浜美術館「ファッションとアート麗しき東西交流展」に協力 | 日本宝飾クラフト学院 はコメントを受け付けていません。

          日本宝飾クラフト学院の学院コレクションが横浜美術館で4月15日(土)より開催される「ファッションとアート 麗しき東西交流」展にて多数展示される。 また同学園の露木理事長による講演会が4月22日(土)14時より開催。 > 展覧会の詳細 会期:2017年4月15日(土)~6月25日(日) 木曜休館 時間:10:00~18:00(入館 17:30 まで) 会場:横浜美術館 チケット:一般 1,500円 情報源: 横浜美術館「ファッションとアート麗しき東西交流展」に協力 日本宝飾クラフト学院

          887ctsのエメラルド原石-1億円から開始-などオークションに出品

          3月 30th, 2017|887ctsのエメラルド原石-1億円から開始-などオークションに出品 はコメントを受け付けていません。

          競売会社のガーンジー(Guernsey's )は、2017年4月25日にマーシャル ゴマール エメラルド コレクション(Marcial de Gomar Emerald Collection)の希少なエメラルドをニューヨーク680 Park Avenueのアメリカン ソサエティにてオークションにかけると発表した。この競売はライブ中継され、www.liveauctioneers.comでオンライン入札が実施される。 マーシャル ゴマール エメラルド コレクションは、最高品質のエメラルドを産するチボールやムゾー鉱山で採れた20以上の裸石と原石、および13のエメラルド・ジュエリーから構成される。 今回のオークションにはエメラルド以外にもコンク・パール(最低入札価格2万ドル)やクリムソン グローリーと名付けられた1.86ctのレッドベリル(最低入札価格2万ドル)や1600-1700年代のスペイン金貨などが含まれる。 また注目すべきは、出品される一部がスペインの最も有名な沈没船、ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャ(Nuestra Senora de Atocha)から回収されたものである点だ。 ヌエストラ・セニョーラ・デ・アトーチャは1622年9月4日にハバナからスペインに向けて出発した28隻からなる船団の一隻で、フロリダキーズ沖合で沈没したガレオン船だ。この沈没船と積み荷の一部は1980年代にアメリカのトレジャーハンターメル・フィッシャー(Mel Fisher)らによって発見されている。マーシャル ゴマールは積み荷の独立した鑑定人としてフィッシャーに選任され、その報酬として今回競売にかけられるエメラルドなどを受け取っている。 特筆される出品物のひとつはラ・グロリア(La Gloria)と銘々されたムゾー産エメラルドの、いわゆるミュージアム品質の原石で887ctsあり、オークションは100万ドル(約1億1千万円)からスタートする。